>>693

多くの調査や研究をまとめると,知能障害児・者にしばしばみられる
性格行動特徴として次のような傾向があげられていた。

>受動性:自分から進んでものごとをやろうとしないで,人の指示に従うことが多い
不安傾向:恐れや心配を持ちやすい
衝動性:興奮しやすい。すぐにかっとなる
>硬さ:融通がきかない
>固執性:しつこくてこだわる
>被暗示性:いいなりになりやすい
>忍耐力の欠如:我慢強さに欠ける
未熟さ:幼稚な行動がみられる。甘える,注意を引こうとする,すぐに泣く,などを示す
逃避傾向:自分の世界に閉じこもる
フラストレーショントレランスの低さ:不満を抑えてがまんすることができにくい
>自己概念の非現実性:自己の能力を正しく評価することができない

思考について
 思考過程を見る研究法の一つに分類課題がある。似たものをまとめる
操作をする課題であるが、分類課題においては,
  1)非本質的部分の共通性にもとづく分類が多い。

例えば、(色が同じであるとか同じひらかなから始まるからといって)『ながぐつ』と『なす』をいっしょにする。
>2)分類は正しくできても,その理由を正しく説明することができない。

>こうした研究から,知能障害児・者の思考について,『抽象や般化の能力に
>おいて未発達であり,応用ができにくい』といわれている。

そのほか判断や推理といった思考のほかの種類でも知能障害児・者の発達が
遅れていることが明らかにされている。
http://www.ipc.hokusei.ac.jp/~z00105/_kamoku/tokusi/L_amentia.htm