>>878
もともと#863さんが、法然の言葉
「いのるによりて病もやみ、いのちも延(のび)る事あらば、たれかは一人として
病み死ぬる人あらん。」を引用されて時代的には異端だと書かれたのですね。

これに対して#864さん(貴方でしょうか)が、それが異端になるのかか疑問を
呈されています。

それで私が、当時としては祈りにより寿命が延びると信じられていたから、それを
否定しているのだから時代的には異端だと申し上げました。

鎌倉時代においては薬そのものはあったにせよ加持祈祷というのは霊験あらたか
なものとされていましたよね。承久の乱や元寇の時に朝廷が寺社仏閣に対して祈
祷を依頼していたことからも事実でしょう。社会福祉事業を行った忍性上人も異
国退散祈祷や祈雨の法をやっていますしね。

もともと加持祈祷というのは密教から派生したものです。法然上人としては加持
祈祷を否定するためにこのように言ったのでしょう。当時としては浄土宗が勃興
しつつあるとはいえ、真言宗、天台宗などの密教勢力が強い時代ですから、異端
と言えば異端なのではないでしょうか?