オバマ大統領は鎌倉の大仏(浄土宗・高徳院)に参拝なさいました。クリントン国務長官
は明治神宮に「日本の歴史と文化に敬意を表するため」と参拝なさいました。
ところで、今年は『法然と親鸞 ゆかりの名宝』の展示が東京国立博物館で行われていましたね。
そこでの展示では「御本尊」を「principal image(主要な・中心となるイメージ)」と表記していました。
阿弥陀如来は九印をあらわす仏とされ、浄瑠璃寺では九体の阿弥陀如来が安置されています。
ちなみに、鎌倉の大仏は上品上印となるようです。人間には阿弥陀如来は九体のお姿としても
拝見できますが、それらはすべて「principal image(主要な・中心となるイメージ)」です。
つまり、人間が阿弥陀如来のお姿を想像する時に、(少なくとも)9のイメージでとらえることが
できるということです。それら九体のお姿すべてに『南無阿弥陀仏』という念仏は通用するということ
になりますよね。そのような点ではとてもありがたい法蔵菩薩の成就した誓願、阿弥陀如来の本願である
と考えられます。

南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏
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衆生を往生に導くのは「仏」ですよね・・・浄土宗・浄土真宗関係者がたとえ(元)首相でも
「仏の前では凡夫」であるから、衆生を往生に導くわけではないですよね・・・。
もっとも、「浄土式庭園」ように浄土をこの世に現そうとした試みは多く拝見できます
が・・・。

創価学会が「お題目」を本尊にしているのは、「念仏」よりもお経の教義のうえで政治的に
都合がよいからではないでしょうか・・・。つまり、「法華経」はこの世に「法の華」を
さかせるという考え方がありますので、現世利益や福利厚生を中心とした政治活動には「念仏」
よりも法華経の「お題目」の方が都合が良かったのではないかと考えられます。一応言っておきますが、
創価学会の考え方に関して、それはそれで「宗教の自由」という点で問題なく、非難するつもりではありません
ので悪しからずおねがいします。