女子高生でもわかるカルト創価教の成り立ち

法華経:根本経典

釈迦入滅後、500年以上後にインドで作られた誰が作ったかもわからない経典。
自らの経典が一番正しくすぐれており、法華経を信じる者は救われるという救済の教えと
法華経を誹謗する者は地獄に落ちるという激しい排他性・攻撃性という2面性をもつ。

荒唐無稽なSF的ファンタジーに満ち満ちており、ラノベと考えればなかなか魅力ではある。
観音菩薩という仏教界のスーパースターを生んだ。

この経典を天台宗智が五時八教説という仏典ランキングの中で
第一としたため天台宗の伝わった日本に大きな影響を与えることになった。

ちなみに五時八教説は全ての仏典は釈迦本人が語ったということを
前提に判断しているため、現代の文献学的に言えば完全に間違っている。
6世紀当時の中国ではそんなことは分からなかったから仕方ないが。

仏陀の直接語った一番近い言葉が収録されているといわれる南伝大蔵経にはこうある。
「比丘たちよ。今生じていなくても、このあと生じるだろう未来の五種の怖畏に
ついて、そなたたちはあらかじめ気付くべきである。あらかじめ気付くときは、
これらの怖畏を防ぐ努力をすべきである。五種の怖畏とは何か?
中略
もう一つ、将来において、身修習をしない、戒修習をしない、心修習をしない、
慧修習をしない人が如来(仏陀)の説かれた出世間の深甚な空に関する義のある多くの
教典を語るとき、耳を傾けて聴こうとせず、知ろうとせず、それらの法が
学ぶべきものであると思わない。そして詩人が美辞・美句で書いた詩文のある
教典を話すとき、問題外の話で声聞(仏弟子)の話であるにもかかわらず、
耳を傾けて聴こうとし、知ろうとし、それらの法が学ぶべきものだと思い込む。
この意味において、法が混乱するゆえに律も混乱し、律が混乱するゆえに
法も混乱する。」第19巻増支部五集p.146-149