中村錦之助の頃は股旅は錦ちゃんの十八番の1つだ
長谷川伸の股旅三部作が代表的
映画「沓掛時次郎」は今も股旅映画の最高傑作と
評価が高い

しかし70年代は木枯し紋次郎に代表される
新たに汚くてリアリティのある旅人姿が出来た時代
錦之助の演じてきた伝統的な旅人のイメージが
がらりと変わってしまった時代でもある

さすらいの狼の批判のほとんどが
錦之助が端正すぎる、といったものだった