プロセッサの技術というのは実は数十年前初期のスパコンを開発した時にさんざん研究されていて、ただ実現するために必要な回路規模の関係で実用化を見送っていたものが半導体微細化技術の進展で日の目を見たものが多い。
AVX512のような超幅広SIMDというのもその中のひとつで要するに14nmでは害悪にしかならず、10nmでもない方がマシだったものが5nmではじめて有ってもいいかなというレベルに達しただけでしかない。
それでもZen4のAVX512はAI用のVNNI命令を実装するにあたって既存のプロセッサにならってAVX512ごと実装したものであり、256bitスーパースカラSIMDユニット2つで512bit命令を実行することで512bit命令を使っても性能は出ないが実装コストも掛からないものとなっている。
これはZenのAVX実装が128bitx2になっていたのと同様である。