医師の数を増やしたくない?
さらに、「医師会の最大の問題点は医師の数を抑制していることだ」と指摘するのは、NPO医療制度研究会副理事長で外科医の本田宏医師だ。
「OECD加盟国の平均値に比べると、現在約33万人の日本の医師は、世界水準から13万人足りません。厚労省と日本医師会が医師を増やさない方向に舵を切ったからです。開業医の団体である医師会は医師が増えると競争が激しくなり、収入が減るので医師数を抑制したいのです」(本田氏)
 文科省高等教育局医学教育課長を務めた寺脇研氏は、1990年代末に医師会が政治的圧力をかけた実態を次のように暴露した。
〈競争相手を増やさないために、政治力で医学部の入学定員削減を自民党政権にやらせたのは彼らです〉(『週刊金曜日』2020年5月15日付)
本田医師が続ける。
「結果、感染症の専門医も不足しています。昨夏の段階で全国の感染症指定医療機関は約400施設でしたが、感染症専門医が在籍したのは144施設のみ。集中治療医も1850人のみで、ICUとそれに準ずる病床をカバーするにはあと4500人程度の集中治療医が必要です。
 医療崩壊の危機は以前から指摘されていたのに、日本医師会の中川俊男会長が医師不足を口にしないのは、医師会自体が医師の数を抑制してきたからではないか」
 これらの医師の問いについて中川会長に聞くと、「あいにく予定が詰まっており、取材をお受けするのが難しい」(日本医師会広報課)とのこと。
 患者受け入れ体制の逼迫から、新型コロナ感染者で病院に入れず自宅療養中に重症化、死亡に到るケースが相次いでいる。日本医師会にはこの状況を打開する建設的な提案、取り組みを期待したい。
※週刊ポスト2021年2月12日号
2/4(木) 7:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/8d7f770d26ef404fa953a0c736f5ea1087347d44

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