腹が立って別れた。次は2人で同棲している部屋から荷物を運ぶのを手伝ってくれた男性と付き合い始めた。
お互いに傷をなめ合う共依存
 付き合うとすぐに暴力が始まった。
 「毎日殴られてましたね。ことあるごとにハンマーでひじをガンって殴ってきました。誕生日プレゼントに指輪をあげたら、思いっきり顔面に投げつけられたこともありました。『俺が欲しいのはこれじゃない』って……。
 別れたかったけど、別れ話を切り出したら殺されそうで言えませんでした。殴った後はすごい謝ってくる人で、お互いに傷をなめ合う共依存になっている部分もあったと思います」
 ある日、虫の居所が悪かった彼氏が掃除機の柄を持って殴りかかってきた。お風呂場に逃げ込んだ三田さんめがけてブンッ!! っと打ち下ろした。掃除機の柄はバスタブに当たって、バラバラに砕けた。
 「こんなばか力で私を殴ってこようとしてたんだ……」
 と思ったら、なんだか目が覚めた。腹も立って、逆に彼氏の顔面を2発ひっぱたいた。
 すると彼氏はひざまずいてシクシクと泣き出した。飼い犬に手をかまれたような気持ちになったのかもしれない。
 そのまま別れた。