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千葉大医学部レイプ事件 捕まったエリートたちのこれから

厚生労働省医政局医事課試験免許室担当者はこう説明する。
「医師国家試験を受けて合格した人に、医師免許申請の書類を提出してもらいます。申請に問題がなければ免許付与という流れとなります。
申請書類には、罰金刑以上の刑罰を受けたことがあるかを問う項目があります。あると書かれた方は、免許を与えていいかどうかの判断を個別に下します。
不起訴や示談といった場合には申告義務はありません。ただし執行猶予中の場合は申告が必要です」
車を運転中のスピード違反は申告しなければならないが、婦女暴行なら逮捕されても、不起訴ならば特に問題はないというのである。
では、刑罰について虚偽の申告をした場合はどうなるのか。
「後々に申告していない犯罪歴があったことが判明した場合、虚偽申請という扱いになります。免許取得後であっても行政処分の対象になる可能性があります。
一番厳しい処分は医師免許剥奪で、一番軽い処分は厳重注意です。身辺調査まではしていません。あくまで申告されないかぎりはわかりません」(前出・担当者)
まさに抜け穴だらけと言わざるをえない。
昭和大学横浜市北部病院・心臓血管外科教授の南淵明宏氏もこう言う。
「全国の医学生は入学式で『警察のご厄介になると医師国家試験が受けられません。そういうルールなんです』と厳しく諭されます。
『例えば飲酒運転。一発退場です!』なのに、実際はレイプ事件の加害者が不問にされたのならこんな制度は支離滅裂。女性蔑視も甚だしいデタラメ。
『お医者さんて特権が認められていて、いつもそんなふうに甘やかされているんでしょ』と社会から思われてしまいそうで心配です」
ただしAと違って、起訴されている千葉大の3人が医師になれる可能性はかぎりなく低い。
「Aの件があって、琉球大学医学部も受験の際に、履歴書の提出と面接試験が必須になりました。かつてはそういった面接ナシの医学部がいくつかありましたが、
現在のところ私大では皆無、国立では九州大学医学部のみです。
たとえ養子縁組などで姓を変えたとしても、医療関係者には履歴書と面接で千葉大レイプ事件の加害者だとわかりますから、合格は難しいでしょう」(医療関係者)

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50908