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【国際金融業者間の対立 (取引信用保険の非更新に伴うファンドの損失)】

●「《豪ヘッジファンド》 クレディ・スイスと東京海上HDのどちらかが負け組になると見解 《経営破綻した英グリーンシルとの取引信用保険を巡り》」 (「Bloomberg:2021年3月10日 22:23 JST」)

<出典> https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-03-10/QPR1YQDWX2PS01

「英グリーンシル社の経営破綻に伴い、豪ヘッジファンドの「ブロンテ・キャピタル・マネジメント」は、『クレディ・スイス・グループの株式と東京海上HDの株式を空売りしている』ことを明らかにした。
 同ヘッジファンドは、英グリーンシルの創業者のレックス・グリーンシル氏とともに共同してファンドを運営していたが、このファンドに投資した顧客が被る損失について補償しなければならなくなると予想しているからだ。」

「同ヘッジファンドの最高投資責任者(CIO)のジョン・ヘンプトン氏は3月9日、『クレディ・スイスを中心に、先週「妥当な規模の空売り」を行った』と述べた。
 また、英グリーンシル社の融資に対して『取引信用保険を提供していた保険会社、東京海上ホールディングスとインシュアランス・オーストラリア・グループ(IAG)の空売りもしている』という。」


「東京海上が英グリーンシルの資産向けの信用保険を更新しなかったことを契機として英グリーンシル社は経営が悪化し、それに伴い『クレディ・スイスは100億ドル(約1兆900億円)規模のファンドを凍結していた』。」


「ヘンプトン氏は、今週のブログの投稿で、『クレディ・スイスのファンドの少なくとも1つの顧客は、高格付けの保険会社(=東京海上HD)によってリスクがカバーされていると伝えられていた』ことを指摘。
 ただし、同氏は、この保険契約が締結された時期やその内容次第では『英グリーンシルに絡む損失を東京海上が補償する責任を免れる可能性もある』との見方を示した。」

「さらに、同氏は『クレディ・スイスと東京海上のいずれか1社が負け組になるだろうが、「個人的な見解ではそれはクレディ・スイスになる可能性が高いと思う」と指摘。『東京海上は昨年の4月や6月に何が起きていたかを分析し、契約を更新しなかった』と話した。」


「ブルームバーグの取材に対して、クレディ・スイスはコメントを控えた。
 東京海上は3月10日、グリーンシルとの契約の有効性について調査しているとコメントした。」