57か。

昔、同級生に陸奥奈々(むつ・なな)さんという女の子がいたな。

彼女は自己紹介の時、「私は鼻がきくので、お風呂に入っていない男の子はすぐにわかります」 と言っていた。
奈々さんはその自慢の鼻を活かすことのできる仕事に就きたいと考え、JTに就職し、タバコのブレンダーとなった。

卒業して以後、奈々さんとは長らく音信不通だったのだが、共通の友人の結婚式の2次会で再会を果たした。
自分がバーカウンターでタバコを吸っている時、奈々さんが近づいてきたので、「奈々さんはタバコは何吸ってるの?」
と聞いたところ、「プライベートでは絶対に吸わない」と言っていた。

このように、持って生まれた才覚で人は生きてゆくことができる。
テレアポという閉鎖的な環境下で自分の才覚を埋没させているのだとしたら、実にもったいない話だ。
ネク社員の皆さんも、「天賦の才」を活かせる職場環境に身を置けるといいですね。