そごう・西武の労組、小売業で異例のスト検討…
セブン&アイによる米ファンドへの売却巡り

セブン&アイ・ホールディングス(HD)傘下の
百貨店そごう・西武の売却を巡り、そごう・西武の
労働組合がストライキを検討していることがわかった。
3日にも組合員に通知し、7月中にもスト権を
確立するための投票を実施する予定だ。


 労組側は売却に際し、事前の説明や従業員の
雇用維持などをセブン&アイや会社側に求めている。
組合員による投票で過半数の賛成が得られれば
スト権が確立され、交渉次第ではストを行うことも可能になる。
小売業のストは近年ではほとんど例がなく、
実施されれば異例の事態となる。


 セブン&アイは昨年11月、そごう・西武を
米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループに
売却することを決定。フォートレスは家電量販大手の
ヨドバシHDと協力し、西武池袋本店などへの
ヨドバシ出店を計画している。


 セブン&アイは取材に対し、「コメントは差し控える」と
している。