【福袋】2018年ヨドバシ【鬱袋】
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もうそろそろ福袋の季節・・。。
今年もよろしくね! >>267
>>268
>>270
>>271
>>272
皆さんありがとう。
問い合わせたら記録がちゃんと残っていたので、
手続き終えられました。 もう届いてた。
Goproの夢は予想通りGopro5
純正の3Way
sandisk32MB microSD Class10
カメラレンズクリーナ >>273
おめでとう
これで気持ちよく年越せるな >>275
電話で問い合わせしたら、
何度かダイヤル回して繋がらなくて、
やっとつながったら、今度は、
自動音声→呼び鈴2回位→自動音声の繰り返しが長〜く続いて、
嫌がられてるのかって思いましたが、
良い結果になってほっとしました。 数年前配送会社が間違って正月前に届けちゃってて
ヤマトとかめっちゃ怒られてたらしいから
さすがに今年はせんやろと思ったが
人手不足で運送会社が混乱してる可能性あるな。 美容なんだけどフィリップスのエアフロスはいってたんだけども、これ去年かおととしもはいってた うちはまだのようだな
いっせいに配送ではないのかな? 世田谷区の俺は自社配送で1月1日指定でメール連絡きたわ。
おそらく手間のかかるし、配達員も少ない
元日一斉配送を大手運送会社が断ったんだろ。 郡山で10番以内目指すなら何時までに
行けばいいですか? >>292
郡山って昨年店の中に入れたんだよね。裏山。
宇都宮だと大晦日閉店前の17時くらいで10番以内。 >>293
店内は暖かいが寿司詰で逆に暑いぐらいだったぞ ルンバの夢、価格で3万ちょっとの622だったのは予想通りなんだけど、型落ちで6000円ちょっとの
衣類スチーマーが入ってて、たまたま前から欲しかったものだったのでラッキーだった
しかし衣類スチーマいらんって人にはお得感なかったかも 217長木長介「死ねっ!! ブサメンキモメン色川高志っ!!」2017/12/21(木) 15:54:03.06ID:mTfD4QF+
【警察による国民監視衛星の悪用】
◎電磁波を使った国民に対する人体実験・虐待・拷問・性犯罪
『未分類 電磁波による拷問と性犯罪 Archive. is』の記事を御覧ください。
http://archive.fo/sFWAh
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
【告発者】色川高志(葛飾区青戸6)
◎日本全国にたくさんの被害者がいます。
@私、色川高志はこのような犯罪を絶対に認めないし絶対に許さない!!
A私、色川高志はこの犯罪の撲滅のために最後まで闘い抜くことを誓います!!
B私、色川高志は邪悪な警察権力に対して敢然と立ち向かうことを皆様にお約束します!!
C私、色川高志は被害者に代わり自らが電磁波による人体への攻撃を受ける覚悟でいます!! 96 名無しのプログラマー 2017年12月30日 20:30 ID:F1dMuY8m0
PS4の夢 35000円
CUH-2100AB(500GB)
ホモファンタジー(特典コード期限切れ)
サッカーゲーム
2018年1月に期限が来るゴルフゲームのDLコード 360度カメラ
theta m15
自撮り棒
VRゴーグル→いらねー
レンズ拭き 女児玩具の夢届いた
12000くらいかな?娘喜んでて満足ですわ
キューティースティックス
ガールズデザイナーコレクションFC
ウーニーズ
きらりんシール
単4電池 ✕2
https://i.imgur.com/JEKLMW7.jpg 田舎はいいなあ、ヨドバシの倉庫が見える範囲に住んでる俺がなんで明日まで
またにゃいかんのだ。 と思ったら今来たわ、自社便だから
「本年度は色々買っていただきありがとうございました。」
とか言われて
なんか百貨店の外商の年末挨拶みたいだった。 美容袋はエアフロスか
一昨年も入っていたから売れないんだな
糸ようじのほうがマシだもんな
去年のハゲマッサージと歯ブラシセットは当たりだった 博淀で時計箱狙いなんだけど早朝並んでも間に合いますか? ヨドバシはHGG-00004とエレコムのケースと
東芝のUSBメモリ >>310
可愛いだろうねぇ
うちのはもう大きいから ヨドバシカメラの福袋「PS4の夢」中身が明らかに
福袋「PS4の夢」35000円(税込み)
PS4本体(500GB) + 『ファイナルファンタジー15』 + 『ウイニングイレブン2018』
PS4本体には期間限定で『みんなのゴルフ』本体のプロダクトコードが付いている
外れてよかったぁw
通常店頭販売品
http://www.yodobashi.com/product/100000001003638879/ 時計箱って争奪戦必至ですかね?
昼までには売り切れますか? >>324
届いたけど微妙だよ
ベルトが樹脂製ってまいっちゃうよ
金属ベルトにでも交換すっかなー PS4のウイレレは良くない?
本体定価にウイレレおまけ付きって感じだね 今年のヨドバシ過疎りすぎだ
始発で来たのにiPad確保できたぞ
番号70番代 ヨドバシ梅田で7000円のコンデジ福箱はソニーのW810だった 微妙だな 時計は量販店じゃなく、アウトレットに限るな
今日は中身見て感動した メンズ腕時計
citizen aw1523-01eやった
海外モデルやから評価がわからん
見た目はかっこいいけど値札21kだからハズレかな? 岩槻アピタ閉店記念!!さらに周りから集まった情報をまとめてみた(店員達に不審な客として扱われていたH・美代○の事)
長宮(旭段ボール脇の細い道沿い住み)のH・美代○(80歳位)は、虚言が多いから、話半分で聞いてた方がよいような人。
口では偉そうな事を言ってるが、やらせると全く出来ず、実態が伴わない。
昔、PTAの簡単な役さえ出来なくて周りから非難されてた。また、パートの仕事に出ても、毎回すぐに辞めてしまう事で有名だった。仕事内容を理解するのが遅く、首を切られた事もある。
中学卒業後、晩婚だったが、その間も無職。また口が臭かった(地元が一緒だった人の話)。
H・美代○に似て、息子3人とも働けない。
今まで面倒な事は何もしてこず、有り余った時間で、自分ちの為になる事や、自分がやりたい事だけやってきたズルい人らしい。そのため、健康そのもの。
顔の骨格はマントヒヒ。がめつく、欲深い。
川通公園(やまぶきスタジアム)、スーパー夢ランドがある地域。
大口に住む息子(フミ○)はアピタで試食品を食べ荒らす迷惑行為をしていた。 それにしても男の時計箱に入ってた樹脂製ベルトはイラッとくるな
デザインには期待してなかったけど樹脂製はいくらなんでもないだろ >>346
>固くなってひび割れてキレるね
>(´・ω・`)
正月早々何かあったのか?w
(^_^)ノ""""ヨシヨシ 打者にとって”嫌な投手”とは、160キロの剛速球を投げる投手でもなければ、えげつない変化球を駆使する投手でもない。
それは「打てそうで打てない投手」である。打者の心理とはなんとも微妙で、それこそ1球1球によって変わってくる。
”嫌な投手”とは、そんな打者心理を見透かして打ち取ろうとしてくるタイプなのだ……。
野球のカウントは0−0から3−2まで12種類あるが、そのなかで打者有利のカウント、投手有利のカウントというのがある。
打者有利のカウントとは、1−0、2−0、2−1、3−1などだ。当然、打者は打つ気満々で、ある種イケイケの状態である。
投手にしてみれば見逃しでストライクを取ることがベストだが、少しでも甘く入ってしまえば痛打を浴びてしまう。
超一流と呼ばれる投手はそういう状況からでも簡単にカウントを整えてくるのだが、そうした投手はプロの世界でも数えるほどしかいないのが実状だ。
私の経験上、投手が狙い通りのコース、高さに投げられるのは、たとえば10球のうち5球あるかないか。
つまり、半分以上は意図していないところに投げているというわけだ。それでも打者が10打席で3回ヒットにすれば褒められるというのはどういうことか……。
要するに、それだけ打者は打ち損じをしているということになる。
打者有利なカウントではバッターが精神的優位になるため、大胆に球種やコースを絞って狙い打ちしてくるケースが多い。
そうしたカウントで待つ球種は真っすぐがほとんどで、相手投手によってはスライダーに絞る場合もあるだろう。
ところが、狙っていた球種が来たにもかかわらず、打ち損じてしまうという場面は珍しくない。その大きな原因は、目を早く切ってしまうことにある。
ではなぜ、目を早く切ってしまうのか。力みや気負いもあるが、球種の見極めが早く、微妙に変化するボールについていけないことがほとんどなのだ。
私がコーチ時代、選手たちに「待っていた球が来たからといって、早く喜びすぎるな」とアドバイスしたことは何度もあった。
目を早く切ってしまうと、アゴが上がり、バットも的確な角度で出てこない。結果、ポップフライか引っかけての内野ゴロで打ち取られてしまう。
そうした状況で、打者が手を出してくるのは外寄りのボールが多い。逆に、打者有利のカウントでインコースを打ちにくるバッターはほとんどいない。
芯でとらえるのは難しいし、スイングしてもファウルになる確率が高いからだ。
だが、投手はそうした打者の心理に気がついていないことが意外に多い。
だから打者有利なカウントで「絶対にコントロールミスしてはいけない」と力が入り、かえって甘く入って痛打を食らってしまう。
では、0−1、0−2、1−2、2−2といった投手有利のカウントのときはどうか。このとき打者は、三振をしないように、追い込まれないように……と考える。
また走者がいる場合は、最低でも走者を進めたいと考えるだろう。そうなると必然的に待つ球種も多くなり、ゾーンも広げてくる。
我々は「引いて考える」という表現をするのだが、こうした状況は間違いなく投手が優位にある。
なかにはヤマを張って、読みが外れれば「ゴメンなさい」というバッターもいるが、大抵は来た球に反応するしかなく、フルスイングするのは至難の業だ。
打者にしてみれば、少々のボール球でも手を出さざるを得なくなる。そこに投手が気づくことができているかどうかだ。
つまりバッターにとって”嫌な投手”とは、そうした打者心理を理解している投手である。
打者有利のカウントで平然とスローカーブを投げたり、インコースにズバッと投げ込んできたり、あえてバッターが狙っているコースに投げ、ちょっとだけ変化を加えたり……。
要するに、そのためには150キロを超すストレートも、バットに当てさせない変化球も必要ない。
特に先発投手は、対戦するひとりひとりの打者に対して完璧な制球や配球などしなくてもいいのだ。
さて、松坂大輔だ。日本だけでなくメジャーでもあれだけの実績を残して活躍してきた彼なら、そうした打者心理を理解していないはずはない。
しかし、日本球界に復帰してからの彼を見ていると、故障の状態もあって一概には言えないが、威力のあるボールを蘇らせることに重きを置いてきたように感じられた。
かつてのように、ストレートで圧倒したいという気持ちはわからないわけではない。ただ今のボールを見ていると、そうしたピッチングで打者を打ち取るのは難しいと言わざるを得ない。
正直、スタイルを変えるという作業は簡単ではない。だがもう一度、一軍のマウンドで躍動したいのなら、発想の転換が必要かもしれない。
すなわち、打者心理を読んで、徹底的にそのウラをつくピッチング。それが、松坂が蘇る唯一の選択肢ではないだろうか。 打者にとって”嫌な投手”とは、160キロの剛速球を投げる投手でもなければ、えげつない変化球を駆使する投手でもない。
それは「打てそうで打てない投手」である。打者の心理とはなんとも微妙で、それこそ1球1球によって変わってくる。
”嫌な投手”とは、そんな打者心理を見透かして打ち取ろうとしてくるタイプなのだ……。
野球のカウントは0−0から3−2まで12種類あるが、そのなかで打者有利のカウント、投手有利のカウントというのがある。
打者有利のカウントとは、1−0、2−0、2−1、3−1などだ。当然、打者は打つ気満々で、ある種イケイケの状態である。
投手にしてみれば見逃しでストライクを取ることがベストだが、少しでも甘く入ってしまえば痛打を浴びてしまう。
超一流と呼ばれる投手はそういう状況からでも簡単にカウントを整えてくるのだが、そうした投手はプロの世界でも数えるほどしかいないのが実状だ。
私の経験上、投手が狙い通りのコース、高さに投げられるのは、たとえば10球のうち5球あるかないか。
つまり、半分以上は意図していないところに投げているというわけだ。それでも打者が10打席で3回ヒットにすれば褒められるというのはどういうことか……。
要するに、それだけ打者は打ち損じをしているということになる。
打者有利なカウントではバッターが精神的優位になるため、大胆に球種やコースを絞って狙い打ちしてくるケースが多い。
そうしたカウントで待つ球種は真っすぐがほとんどで、相手投手によってはスライダーに絞る場合もあるだろう。
ところが、狙っていた球種が来たにもかかわらず、打ち損じてしまうという場面は珍しくない。その大きな原因は、目を早く切ってしまうことにある。
ではなぜ、目を早く切ってしまうのか。力みや気負いもあるが、球種の見極めが早く、微妙に変化するボールについていけないことがほとんどなのだ。
私がコーチ時代、選手たちに「待っていた球が来たからといって、早く喜びすぎるな」とアドバイスしたことは何度もあった。
目を早く切ってしまうと、アゴが上がり、バットも的確な角度で出てこない。結果、ポップフライか引っかけての内野ゴロで打ち取られてしまう。
そうした状況で、打者が手を出してくるのは外寄りのボールが多い。逆に、打者有利のカウントでインコースを打ちにくるバッターはほとんどいない。
芯でとらえるのは難しいし、スイングしてもファウルになる確率が高いからだ。
だが、投手はそうした打者の心理に気がついていないことが意外に多い。
だから打者有利なカウントで「絶対にコントロールミスしてはいけない」と力が入り、かえって甘く入って痛打を食らってしまう。
では、0−1、0−2、1−2、2−2といった投手有利のカウントのときはどうか。このとき打者は、三振をしないように、追い込まれないように……と考える。
また走者がいる場合は、最低でも走者を進めたいと考えるだろう。そうなると必然的に待つ球種も多くなり、ゾーンも広げてくる。
我々は「引いて考える」という表現をするのだが、こうした状況は間違いなく投手が優位にある。
なかにはヤマを張って、読みが外れれば「ゴメンなさい」というバッターもいるが、大抵は来た球に反応するしかなく、フルスイングするのは至難の業だ。
打者にしてみれば、少々のボール球でも手を出さざるを得なくなる。そこに投手が気づくことができているかどうかだ。
つまりバッターにとって”嫌な投手”とは、そうした打者心理を理解している投手である。
打者有利のカウントで平然とスローカーブを投げたり、インコースにズバッと投げ込んできたり、あえてバッターが狙っているコースに投げ、ちょっとだけ変化を加えたり……。
要するに、そのためには150キロを超すストレートも、バットに当てさせない変化球も必要ない。
特に先発投手は、対戦するひとりひとりの打者に対して完璧な制球や配球などしなくてもいいのだ。
さて、松坂大輔だ。日本だけでなくメジャーでもあれだけの実績を残して活躍してきた彼なら、そうした打者心理を理解していないはずはない。
しかし、日本球界に復帰してからの彼を見ていると、故障の状態もあって一概には言えないが、威力のあるボールを蘇らせることに重きを置いてきたように感じられた。
かつてのように、ストレートで圧倒したいという気持ちはわからないわけではない。ただ今のボールを見ていると、そうしたピッチングで打者を打ち取るのは難しいと言わざるを得ない。
正直、スタイルを変えるという作業は簡単ではない。だがもう一度、一軍のマウンドで躍動したいのなら、発想の転換が必要かもしれない。
すなわち、打者心理を読んで、徹底的にそのウラをつくピッチング。それが、松坂が蘇る唯一の選択肢ではないだろうか。 打者にとって”嫌な投手”とは、160キロの剛速球を投げる投手でもなければ、えげつない変化球を駆使する投手でもない。
それは「打てそうで打てない投手」である。打者の心理とはなんとも微妙で、それこそ1球1球によって変わってくる。
”嫌な投手”とは、そんな打者心理を見透かして打ち取ろうとしてくるタイプなのだ……。
野球のカウントは0−0から3−2まで12種類あるが、そのなかで打者有利のカウント、投手有利のカウントというのがある。
打者有利のカウントとは、1−0、2−0、2−1、3−1などだ。当然、打者は打つ気満々で、ある種イケイケの状態である。
投手にしてみれば見逃しでストライクを取ることがベストだが、少しでも甘く入ってしまえば痛打を浴びてしまう。
超一流と呼ばれる投手はそういう状況からでも簡単にカウントを整えてくるのだが、そうした投手はプロの世界でも数えるほどしかいないのが実状だ。
私の経験上、投手が狙い通りのコース、高さに投げられるのは、たとえば10球のうち5球あるかないか。
つまり、半分以上は意図していないところに投げているというわけだ。それでも打者が10打席で3回ヒットにすれば褒められるというのはどういうことか……。
要するに、それだけ打者は打ち損じをしているということになる。
打者有利なカウントではバッターが精神的優位になるため、大胆に球種やコースを絞って狙い打ちしてくるケースが多い。
そうしたカウントで待つ球種は真っすぐがほとんどで、相手投手によってはスライダーに絞る場合もあるだろう。
ところが、狙っていた球種が来たにもかかわらず、打ち損じてしまうという場面は珍しくない。その大きな原因は、目を早く切ってしまうことにある。
ではなぜ、目を早く切ってしまうのか。力みや気負いもあるが、球種の見極めが早く、微妙に変化するボールについていけないことがほとんどなのだ。
私がコーチ時代、選手たちに「待っていた球が来たからといって、早く喜びすぎるな」とアドバイスしたことは何度もあった。
目を早く切ってしまうと、アゴが上がり、バットも的確な角度で出てこない。結果、ポップフライか引っかけての内野ゴロで打ち取られてしまう。
そうした状況で、打者が手を出してくるのは外寄りのボールが多い。逆に、打者有利のカウントでインコースを打ちにくるバッターはほとんどいない。
芯でとらえるのは難しいし、スイングしてもファウルになる確率が高いからだ。
だが、投手はそうした打者の心理に気がついていないことが意外に多い。
だから打者有利なカウントで「絶対にコントロールミスしてはいけない」と力が入り、かえって甘く入って痛打を食らってしまう。
では、0−1、0−2、1−2、2−2といった投手有利のカウントのときはどうか。このとき打者は、三振をしないように、追い込まれないように……と考える。
また走者がいる場合は、最低でも走者を進めたいと考えるだろう。そうなると必然的に待つ球種も多くなり、ゾーンも広げてくる。
我々は「引いて考える」という表現をするのだが、こうした状況は間違いなく投手が優位にある。
なかにはヤマを張って、読みが外れれば「ゴメンなさい」というバッターもいるが、大抵は来た球に反応するしかなく、フルスイングするのは至難の業だ。
打者にしてみれば、少々のボール球でも手を出さざるを得なくなる。そこに投手が気づくことができているかどうかだ。
つまりバッターにとって”嫌な投手”とは、そうした打者心理を理解している投手である。
打者有利のカウントで平然とスローカーブを投げたり、インコースにズバッと投げ込んできたり、あえてバッターが狙っているコースに投げ、ちょっとだけ変化を加えたり……。
要するに、そのためには150キロを超すストレートも、バットに当てさせない変化球も必要ない。
特に先発投手は、対戦するひとりひとりの打者に対して完璧な制球や配球などしなくてもいいのだ。
さて、松坂大輔だ。日本だけでなくメジャーでもあれだけの実績を残して活躍してきた彼なら、そうした打者心理を理解していないはずはない。
しかし、日本球界に復帰してからの彼を見ていると、故障の状態もあって一概には言えないが、威力のあるボールを蘇らせることに重きを置いてきたように感じられた。
かつてのように、ストレートで圧倒したいという気持ちはわからないわけではない。ただ今のボールを見ていると、そうしたピッチングで打者を打ち取るのは難しいと言わざるを得ない。
正直、スタイルを変えるという作業は簡単ではない。だがもう一度、一軍のマウンドで躍動したいのなら、発想の転換が必要かもしれない。
すなわち、打者心理を読んで、徹底的にそのウラをつくピッチング。それが、松坂が蘇る唯一の選択肢ではないだろうか。 打者にとって”嫌な投手”とは、160キロの剛速球を投げる投手でもなければ、えげつない変化球を駆使する投手でもない。
それは「打てそうで打てない投手」である。打者の心理とはなんとも微妙で、それこそ1球1球によって変わってくる。
”嫌な投手”とは、そんな打者心理を見透かして打ち取ろうとしてくるタイプなのだ……。
野球のカウントは0−0から3−2まで12種類あるが、そのなかで打者有利のカウント、投手有利のカウントというのがある。
打者有利のカウントとは、1−0、2−0、2−1、3−1などだ。当然、打者は打つ気満々で、ある種イケイケの状態である。
投手にしてみれば見逃しでストライクを取ることがベストだが、少しでも甘く入ってしまえば痛打を浴びてしまう。
超一流と呼ばれる投手はそういう状況からでも簡単にカウントを整えてくるのだが、そうした投手はプロの世界でも数えるほどしかいないのが実状だ。
私の経験上、投手が狙い通りのコース、高さに投げられるのは、たとえば10球のうち5球あるかないか。
つまり、半分以上は意図していないところに投げているというわけだ。それでも打者が10打席で3回ヒットにすれば褒められるというのはどういうことか……。
要するに、それだけ打者は打ち損じをしているということになる。
打者有利なカウントではバッターが精神的優位になるため、大胆に球種やコースを絞って狙い打ちしてくるケースが多い。
そうしたカウントで待つ球種は真っすぐがほとんどで、相手投手によってはスライダーに絞る場合もあるだろう。
ところが、狙っていた球種が来たにもかかわらず、打ち損じてしまうという場面は珍しくない。その大きな原因は、目を早く切ってしまうことにある。
ではなぜ、目を早く切ってしまうのか。力みや気負いもあるが、球種の見極めが早く、微妙に変化するボールについていけないことがほとんどなのだ。
私がコーチ時代、選手たちに「待っていた球が来たからといって、早く喜びすぎるな」とアドバイスしたことは何度もあった。
目を早く切ってしまうと、アゴが上がり、バットも的確な角度で出てこない。結果、ポップフライか引っかけての内野ゴロで打ち取られてしまう。
そうした状況で、打者が手を出してくるのは外寄りのボールが多い。逆に、打者有利のカウントでインコースを打ちにくるバッターはほとんどいない。
芯でとらえるのは難しいし、スイングしてもファウルになる確率が高いからだ。
だが、投手はそうした打者の心理に気がついていないことが意外に多い。
だから打者有利なカウントで「絶対にコントロールミスしてはいけない」と力が入り、かえって甘く入って痛打を食らってしまう。
では、0−1、0−2、1−2、2−2といった投手有利のカウントのときはどうか。このとき打者は、三振をしないように、追い込まれないように……と考える。
また走者がいる場合は、最低でも走者を進めたいと考えるだろう。そうなると必然的に待つ球種も多くなり、ゾーンも広げてくる。
我々は「引いて考える」という表現をするのだが、こうした状況は間違いなく投手が優位にある。
なかにはヤマを張って、読みが外れれば「ゴメンなさい」というバッターもいるが、大抵は来た球に反応するしかなく、フルスイングするのは至難の業だ。
打者にしてみれば、少々のボール球でも手を出さざるを得なくなる。そこに投手が気づくことができているかどうかだ。
つまりバッターにとって”嫌な投手”とは、そうした打者心理を理解している投手である。
打者有利のカウントで平然とスローカーブを投げたり、インコースにズバッと投げ込んできたり、あえてバッターが狙っているコースに投げ、ちょっとだけ変化を加えたり……。
要するに、そのためには150キロを超すストレートも、バットに当てさせない変化球も必要ない。
特に先発投手は、対戦するひとりひとりの打者に対して完璧な制球や配球などしなくてもいいのだ。
さて、松坂大輔だ。日本だけでなくメジャーでもあれだけの実績を残して活躍してきた彼なら、そうした打者心理を理解していないはずはない。
しかし、日本球界に復帰してからの彼を見ていると、故障の状態もあって一概には言えないが、威力のあるボールを蘇らせることに重きを置いてきたように感じられた。
かつてのように、ストレートで圧倒したいという気持ちはわからないわけではない。ただ今のボールを見ていると、そうしたピッチングで打者を打ち取るのは難しいと言わざるを得ない。
正直、スタイルを変えるという作業は簡単ではない。だがもう一度、一軍のマウンドで躍動したいのなら、発想の転換が必要かもしれない。
すなわち、打者心理を読んで、徹底的にそのウラをつくピッチング。それが、松坂が蘇る唯一の選択肢ではないだろうか。 打者にとって”嫌な投手”とは、160キロの剛速球を投げる投手でもなければ、えげつない変化球を駆使する投手でもない。
それは「打てそうで打てない投手」である。打者の心理とはなんとも微妙で、それこそ1球1球によって変わってくる。
”嫌な投手”とは、そんな打者心理を見透かして打ち取ろうとしてくるタイプなのだ……。
野球のカウントは0−0から3−2まで12種類あるが、そのなかで打者有利のカウント、投手有利のカウントというのがある。
打者有利のカウントとは、1−0、2−0、2−1、3−1などだ。当然、打者は打つ気満々で、ある種イケイケの状態である。
投手にしてみれば見逃しでストライクを取ることがベストだが、少しでも甘く入ってしまえば痛打を浴びてしまう。
超一流と呼ばれる投手はそういう状況からでも簡単にカウントを整えてくるのだが、そうした投手はプロの世界でも数えるほどしかいないのが実状だ。
私の経験上、投手が狙い通りのコース、高さに投げられるのは、たとえば10球のうち5球あるかないか。
つまり、半分以上は意図していないところに投げているというわけだ。それでも打者が10打席で3回ヒットにすれば褒められるというのはどういうことか……。
要するに、それだけ打者は打ち損じをしているということになる。
打者有利なカウントではバッターが精神的優位になるため、大胆に球種やコースを絞って狙い打ちしてくるケースが多い。
そうしたカウントで待つ球種は真っすぐがほとんどで、相手投手によってはスライダーに絞る場合もあるだろう。
ところが、狙っていた球種が来たにもかかわらず、打ち損じてしまうという場面は珍しくない。その大きな原因は、目を早く切ってしまうことにある。
ではなぜ、目を早く切ってしまうのか。力みや気負いもあるが、球種の見極めが早く、微妙に変化するボールについていけないことがほとんどなのだ。
私がコーチ時代、選手たちに「待っていた球が来たからといって、早く喜びすぎるな」とアドバイスしたことは何度もあった。
目を早く切ってしまうと、アゴが上がり、バットも的確な角度で出てこない。結果、ポップフライか引っかけての内野ゴロで打ち取られてしまう。
そうした状況で、打者が手を出してくるのは外寄りのボールが多い。逆に、打者有利のカウントでインコースを打ちにくるバッターはほとんどいない。
芯でとらえるのは難しいし、スイングしてもファウルになる確率が高いからだ。
だが、投手はそうした打者の心理に気がついていないことが意外に多い。
だから打者有利なカウントで「絶対にコントロールミスしてはいけない」と力が入り、かえって甘く入って痛打を食らってしまう。
では、0−1、0−2、1−2、2−2といった投手有利のカウントのときはどうか。このとき打者は、三振をしないように、追い込まれないように……と考える。
また走者がいる場合は、最低でも走者を進めたいと考えるだろう。そうなると必然的に待つ球種も多くなり、ゾーンも広げてくる。
我々は「引いて考える」という表現をするのだが、こうした状況は間違いなく投手が優位にある。
なかにはヤマを張って、読みが外れれば「ゴメンなさい」というバッターもいるが、大抵は来た球に反応するしかなく、フルスイングするのは至難の業だ。
打者にしてみれば、少々のボール球でも手を出さざるを得なくなる。そこに投手が気づくことができているかどうかだ。
つまりバッターにとって”嫌な投手”とは、そうした打者心理を理解している投手である。
打者有利のカウントで平然とスローカーブを投げたり、インコースにズバッと投げ込んできたり、あえてバッターが狙っているコースに投げ、ちょっとだけ変化を加えたり……。
要するに、そのためには150キロを超すストレートも、バットに当てさせない変化球も必要ない。
特に先発投手は、対戦するひとりひとりの打者に対して完璧な制球や配球などしなくてもいいのだ。
さて、松坂大輔だ。日本だけでなくメジャーでもあれだけの実績を残して活躍してきた彼なら、そうした打者心理を理解していないはずはない。
しかし、日本球界に復帰してからの彼を見ていると、故障の状態もあって一概には言えないが、威力のあるボールを蘇らせることに重きを置いてきたように感じられた。
かつてのように、ストレートで圧倒したいという気持ちはわからないわけではない。ただ今のボールを見ていると、そうしたピッチングで打者を打ち取るのは難しいと言わざるを得ない。
正直、スタイルを変えるという作業は簡単ではない。だがもう一度、一軍のマウンドで躍動したいのなら、発想の転換が必要かもしれない。
すなわち、打者心理を読んで、徹底的にそのウラをつくピッチング。それが、松坂が蘇る唯一の選択肢ではないだろうか。 打者にとって”嫌な投手”とは、160キロの剛速球を投げる投手でもなければ、えげつない変化球を駆使する投手でもない。
それは「打てそうで打てない投手」である。打者の心理とはなんとも微妙で、それこそ1球1球によって変わってくる。
”嫌な投手”とは、そんな打者心理を見透かして打ち取ろうとしてくるタイプなのだ……。
野球のカウントは0−0から3−2まで12種類あるが、そのなかで打者有利のカウント、投手有利のカウントというのがある。
打者有利のカウントとは、1−0、2−0、2−1、3−1などだ。当然、打者は打つ気満々で、ある種イケイケの状態である。
投手にしてみれば見逃しでストライクを取ることがベストだが、少しでも甘く入ってしまえば痛打を浴びてしまう。
超一流と呼ばれる投手はそういう状況からでも簡単にカウントを整えてくるのだが、そうした投手はプロの世界でも数えるほどしかいないのが実状だ。
私の経験上、投手が狙い通りのコース、高さに投げられるのは、たとえば10球のうち5球あるかないか。
つまり、半分以上は意図していないところに投げているというわけだ。それでも打者が10打席で3回ヒットにすれば褒められるというのはどういうことか……。
要するに、それだけ打者は打ち損じをしているということになる。
打者有利なカウントではバッターが精神的優位になるため、大胆に球種やコースを絞って狙い打ちしてくるケースが多い。
そうしたカウントで待つ球種は真っすぐがほとんどで、相手投手によってはスライダーに絞る場合もあるだろう。
ところが、狙っていた球種が来たにもかかわらず、打ち損じてしまうという場面は珍しくない。その大きな原因は、目を早く切ってしまうことにある。
ではなぜ、目を早く切ってしまうのか。力みや気負いもあるが、球種の見極めが早く、微妙に変化するボールについていけないことがほとんどなのだ。
私がコーチ時代、選手たちに「待っていた球が来たからといって、早く喜びすぎるな」とアドバイスしたことは何度もあった。
目を早く切ってしまうと、アゴが上がり、バットも的確な角度で出てこない。結果、ポップフライか引っかけての内野ゴロで打ち取られてしまう。
そうした状況で、打者が手を出してくるのは外寄りのボールが多い。逆に、打者有利のカウントでインコースを打ちにくるバッターはほとんどいない。
芯でとらえるのは難しいし、スイングしてもファウルになる確率が高いからだ。
だが、投手はそうした打者の心理に気がついていないことが意外に多い。
だから打者有利なカウントで「絶対にコントロールミスしてはいけない」と力が入り、かえって甘く入って痛打を食らってしまう。
では、0−1、0−2、1−2、2−2といった投手有利のカウントのときはどうか。このとき打者は、三振をしないように、追い込まれないように……と考える。
また走者がいる場合は、最低でも走者を進めたいと考えるだろう。そうなると必然的に待つ球種も多くなり、ゾーンも広げてくる。
我々は「引いて考える」という表現をするのだが、こうした状況は間違いなく投手が優位にある。
なかにはヤマを張って、読みが外れれば「ゴメンなさい」というバッターもいるが、大抵は来た球に反応するしかなく、フルスイングするのは至難の業だ。
打者にしてみれば、少々のボール球でも手を出さざるを得なくなる。そこに投手が気づくことができているかどうかだ。
つまりバッターにとって”嫌な投手”とは、そうした打者心理を理解している投手である。
打者有利のカウントで平然とスローカーブを投げたり、インコースにズバッと投げ込んできたり、あえてバッターが狙っているコースに投げ、ちょっとだけ変化を加えたり……。
要するに、そのためには150キロを超すストレートも、バットに当てさせない変化球も必要ない。
特に先発投手は、対戦するひとりひとりの打者に対して完璧な制球や配球などしなくてもいいのだ。
さて、松坂大輔だ。日本だけでなくメジャーでもあれだけの実績を残して活躍してきた彼なら、そうした打者心理を理解していないはずはない。
しかし、日本球界に復帰してからの彼を見ていると、故障の状態もあって一概には言えないが、威力のあるボールを蘇らせることに重きを置いてきたように感じられた。
かつてのように、ストレートで圧倒したいという気持ちはわからないわけではない。ただ今のボールを見ていると、そうしたピッチングで打者を打ち取るのは難しいと言わざるを得ない。
正直、スタイルを変えるという作業は簡単ではない。だがもう一度、一軍のマウンドで躍動したいのなら、発想の転換が必要かもしれない。
すなわち、打者心理を読んで、徹底的にそのウラをつくピッチング。それが、松坂が蘇る唯一の選択肢ではないだろうか。 打者にとって”嫌な投手”とは、160キロの剛速球を投げる投手でもなければ、えげつない変化球を駆使する投手でもない。
それは「打てそうで打てない投手」である。打者の心理とはなんとも微妙で、それこそ1球1球によって変わってくる。
”嫌な投手”とは、そんな打者心理を見透かして打ち取ろうとしてくるタイプなのだ……。
野球のカウントは0−0から3−2まで12種類あるが、そのなかで打者有利のカウント、投手有利のカウントというのがある。
打者有利のカウントとは、1−0、2−0、2−1、3−1などだ。当然、打者は打つ気満々で、ある種イケイケの状態である。
投手にしてみれば見逃しでストライクを取ることがベストだが、少しでも甘く入ってしまえば痛打を浴びてしまう。
超一流と呼ばれる投手はそういう状況からでも簡単にカウントを整えてくるのだが、そうした投手はプロの世界でも数えるほどしかいないのが実状だ。
私の経験上、投手が狙い通りのコース、高さに投げられるのは、たとえば10球のうち5球あるかないか。
つまり、半分以上は意図していないところに投げているというわけだ。それでも打者が10打席で3回ヒットにすれば褒められるというのはどういうことか……。
要するに、それだけ打者は打ち損じをしているということになる。
打者有利なカウントではバッターが精神的優位になるため、大胆に球種やコースを絞って狙い打ちしてくるケースが多い。
そうしたカウントで待つ球種は真っすぐがほとんどで、相手投手によってはスライダーに絞る場合もあるだろう。
ところが、狙っていた球種が来たにもかかわらず、打ち損じてしまうという場面は珍しくない。その大きな原因は、目を早く切ってしまうことにある。
ではなぜ、目を早く切ってしまうのか。力みや気負いもあるが、球種の見極めが早く、微妙に変化するボールについていけないことがほとんどなのだ。
私がコーチ時代、選手たちに「待っていた球が来たからといって、早く喜びすぎるな」とアドバイスしたことは何度もあった。
目を早く切ってしまうと、アゴが上がり、バットも的確な角度で出てこない。結果、ポップフライか引っかけての内野ゴロで打ち取られてしまう。
そうした状況で、打者が手を出してくるのは外寄りのボールが多い。逆に、打者有利のカウントでインコースを打ちにくるバッターはほとんどいない。
芯でとらえるのは難しいし、スイングしてもファウルになる確率が高いからだ。
だが、投手はそうした打者の心理に気がついていないことが意外に多い。
だから打者有利なカウントで「絶対にコントロールミスしてはいけない」と力が入り、かえって甘く入って痛打を食らってしまう。
では、0−1、0−2、1−2、2−2といった投手有利のカウントのときはどうか。このとき打者は、三振をしないように、追い込まれないように……と考える。
また走者がいる場合は、最低でも走者を進めたいと考えるだろう。そうなると必然的に待つ球種も多くなり、ゾーンも広げてくる。
我々は「引いて考える」という表現をするのだが、こうした状況は間違いなく投手が優位にある。
なかにはヤマを張って、読みが外れれば「ゴメンなさい」というバッターもいるが、大抵は来た球に反応するしかなく、フルスイングするのは至難の業だ。
打者にしてみれば、少々のボール球でも手を出さざるを得なくなる。そこに投手が気づくことができているかどうかだ。
つまりバッターにとって”嫌な投手”とは、そうした打者心理を理解している投手である。
打者有利のカウントで平然とスローカーブを投げたり、インコースにズバッと投げ込んできたり、あえてバッターが狙っているコースに投げ、ちょっとだけ変化を加えたり……。
要するに、そのためには150キロを超すストレートも、バットに当てさせない変化球も必要ない。
特に先発投手は、対戦するひとりひとりの打者に対して完璧な制球や配球などしなくてもいいのだ。
さて、松坂大輔だ。日本だけでなくメジャーでもあれだけの実績を残して活躍してきた彼なら、そうした打者心理を理解していないはずはない。
しかし、日本球界に復帰してからの彼を見ていると、故障の状態もあって一概には言えないが、威力のあるボールを蘇らせることに重きを置いてきたように感じられた。
かつてのように、ストレートで圧倒したいという気持ちはわからないわけではない。ただ今のボールを見ていると、そうしたピッチングで打者を打ち取るのは難しいと言わざるを得ない。
正直、スタイルを変えるという作業は簡単ではない。だがもう一度、一軍のマウンドで躍動したいのなら、発想の転換が必要かもしれない。
すなわち、打者心理を読んで、徹底的にそのウラをつくピッチング。それが、松坂が蘇る唯一の選択肢ではないだろうか。 打者にとって”嫌な投手”とは、160キロの剛速球を投げる投手でもなければ、えげつない変化球を駆使する投手でもない。
それは「打てそうで打てない投手」である。打者の心理とはなんとも微妙で、それこそ1球1球によって変わってくる。
”嫌な投手”とは、そんな打者心理を見透かして打ち取ろうとしてくるタイプなのだ……。
野球のカウントは0−0から3−2まで12種類あるが、そのなかで打者有利のカウント、投手有利のカウントというのがある。
打者有利のカウントとは、1−0、2−0、2−1、3−1などだ。当然、打者は打つ気満々で、ある種イケイケの状態である。
投手にしてみれば見逃しでストライクを取ることがベストだが、少しでも甘く入ってしまえば痛打を浴びてしまう。
超一流と呼ばれる投手はそういう状況からでも簡単にカウントを整えてくるのだが、そうした投手はプロの世界でも数えるほどしかいないのが実状だ。
私の経験上、投手が狙い通りのコース、高さに投げられるのは、たとえば10球のうち5球あるかないか。
つまり、半分以上は意図していないところに投げているというわけだ。それでも打者が10打席で3回ヒットにすれば褒められるというのはどういうことか……。
要するに、それだけ打者は打ち損じをしているということになる。
打者有利なカウントではバッターが精神的優位になるため、大胆に球種やコースを絞って狙い打ちしてくるケースが多い。
そうしたカウントで待つ球種は真っすぐがほとんどで、相手投手によってはスライダーに絞る場合もあるだろう。
ところが、狙っていた球種が来たにもかかわらず、打ち損じてしまうという場面は珍しくない。その大きな原因は、目を早く切ってしまうことにある。
ではなぜ、目を早く切ってしまうのか。力みや気負いもあるが、球種の見極めが早く、微妙に変化するボールについていけないことがほとんどなのだ。
私がコーチ時代、選手たちに「待っていた球が来たからといって、早く喜びすぎるな」とアドバイスしたことは何度もあった。
目を早く切ってしまうと、アゴが上がり、バットも的確な角度で出てこない。結果、ポップフライか引っかけての内野ゴロで打ち取られてしまう。
そうした状況で、打者が手を出してくるのは外寄りのボールが多い。逆に、打者有利のカウントでインコースを打ちにくるバッターはほとんどいない。
芯でとらえるのは難しいし、スイングしてもファウルになる確率が高いからだ。
だが、投手はそうした打者の心理に気がついていないことが意外に多い。
だから打者有利なカウントで「絶対にコントロールミスしてはいけない」と力が入り、かえって甘く入って痛打を食らってしまう。
では、0−1、0−2、1−2、2−2といった投手有利のカウントのときはどうか。このとき打者は、三振をしないように、追い込まれないように……と考える。
また走者がいる場合は、最低でも走者を進めたいと考えるだろう。そうなると必然的に待つ球種も多くなり、ゾーンも広げてくる。
我々は「引いて考える」という表現をするのだが、こうした状況は間違いなく投手が優位にある。
なかにはヤマを張って、読みが外れれば「ゴメンなさい」というバッターもいるが、大抵は来た球に反応するしかなく、フルスイングするのは至難の業だ。
打者にしてみれば、少々のボール球でも手を出さざるを得なくなる。そこに投手が気づくことができているかどうかだ。
つまりバッターにとって”嫌な投手”とは、そうした打者心理を理解している投手である。
打者有利のカウントで平然とスローカーブを投げたり、インコースにズバッと投げ込んできたり、あえてバッターが狙っているコースに投げ、ちょっとだけ変化を加えたり……。
要するに、そのためには150キロを超すストレートも、バットに当てさせない変化球も必要ない。
特に先発投手は、対戦するひとりひとりの打者に対して完璧な制球や配球などしなくてもいいのだ。
さて、松坂大輔だ。日本だけでなくメジャーでもあれだけの実績を残して活躍してきた彼なら、そうした打者心理を理解していないはずはない。
しかし、日本球界に復帰してからの彼を見ていると、故障の状態もあって一概には言えないが、威力のあるボールを蘇らせることに重きを置いてきたように感じられた。
かつてのように、ストレートで圧倒したいという気持ちはわからないわけではない。ただ今のボールを見ていると、そうしたピッチングで打者を打ち取るのは難しいと言わざるを得ない。
正直、スタイルを変えるという作業は簡単ではない。だがもう一度、一軍のマウンドで躍動したいのなら、発想の転換が必要かもしれない。
すなわち、打者心理を読んで、徹底的にそのウラをつくピッチング。それが、松坂が蘇る唯一の選択肢ではないだろうか。 打者にとって”嫌な投手”とは、160キロの剛速球を投げる投手でもなければ、えげつない変化球を駆使する投手でもない。
それは「打てそうで打てない投手」である。打者の心理とはなんとも微妙で、それこそ1球1球によって変わってくる。
”嫌な投手”とは、そんな打者心理を見透かして打ち取ろうとしてくるタイプなのだ……。
野球のカウントは0−0から3−2まで12種類あるが、そのなかで打者有利のカウント、投手有利のカウントというのがある。
打者有利のカウントとは、1−0、2−0、2−1、3−1などだ。当然、打者は打つ気満々で、ある種イケイケの状態である。
投手にしてみれば見逃しでストライクを取ることがベストだが、少しでも甘く入ってしまえば痛打を浴びてしまう。
超一流と呼ばれる投手はそういう状況からでも簡単にカウントを整えてくるのだが、そうした投手はプロの世界でも数えるほどしかいないのが実状だ。
私の経験上、投手が狙い通りのコース、高さに投げられるのは、たとえば10球のうち5球あるかないか。
つまり、半分以上は意図していないところに投げているというわけだ。それでも打者が10打席で3回ヒットにすれば褒められるというのはどういうことか……。
要するに、それだけ打者は打ち損じをしているということになる。
打者有利なカウントではバッターが精神的優位になるため、大胆に球種やコースを絞って狙い打ちしてくるケースが多い。
そうしたカウントで待つ球種は真っすぐがほとんどで、相手投手によってはスライダーに絞る場合もあるだろう。
ところが、狙っていた球種が来たにもかかわらず、打ち損じてしまうという場面は珍しくない。その大きな原因は、目を早く切ってしまうことにある。
ではなぜ、目を早く切ってしまうのか。力みや気負いもあるが、球種の見極めが早く、微妙に変化するボールについていけないことがほとんどなのだ。
私がコーチ時代、選手たちに「待っていた球が来たからといって、早く喜びすぎるな」とアドバイスしたことは何度もあった。
目を早く切ってしまうと、アゴが上がり、バットも的確な角度で出てこない。結果、ポップフライか引っかけての内野ゴロで打ち取られてしまう。
そうした状況で、打者が手を出してくるのは外寄りのボールが多い。逆に、打者有利のカウントでインコースを打ちにくるバッターはほとんどいない。
芯でとらえるのは難しいし、スイングしてもファウルになる確率が高いからだ。
だが、投手はそうした打者の心理に気がついていないことが意外に多い。
だから打者有利なカウントで「絶対にコントロールミスしてはいけない」と力が入り、かえって甘く入って痛打を食らってしまう。
では、0−1、0−2、1−2、2−2といった投手有利のカウントのときはどうか。このとき打者は、三振をしないように、追い込まれないように……と考える。
また走者がいる場合は、最低でも走者を進めたいと考えるだろう。そうなると必然的に待つ球種も多くなり、ゾーンも広げてくる。
我々は「引いて考える」という表現をするのだが、こうした状況は間違いなく投手が優位にある。
なかにはヤマを張って、読みが外れれば「ゴメンなさい」というバッターもいるが、大抵は来た球に反応するしかなく、フルスイングするのは至難の業だ。
打者にしてみれば、少々のボール球でも手を出さざるを得なくなる。そこに投手が気づくことができているかどうかだ。
つまりバッターにとって”嫌な投手”とは、そうした打者心理を理解している投手である。
打者有利のカウントで平然とスローカーブを投げたり、インコースにズバッと投げ込んできたり、あえてバッターが狙っているコースに投げ、ちょっとだけ変化を加えたり……。
要するに、そのためには150キロを超すストレートも、バットに当てさせない変化球も必要ない。
特に先発投手は、対戦するひとりひとりの打者に対して完璧な制球や配球などしなくてもいいのだ。
さて、松坂大輔だ。日本だけでなくメジャーでもあれだけの実績を残して活躍してきた彼なら、そうした打者心理を理解していないはずはない。
しかし、日本球界に復帰してからの彼を見ていると、故障の状態もあって一概には言えないが、威力のあるボールを蘇らせることに重きを置いてきたように感じられた。
かつてのように、ストレートで圧倒したいという気持ちはわからないわけではない。ただ今のボールを見ていると、そうしたピッチングで打者を打ち取るのは難しいと言わざるを得ない。
正直、スタイルを変えるという作業は簡単ではない。だがもう一度、一軍のマウンドで躍動したいのなら、発想の転換が必要かもしれない。
すなわち、打者心理を読んで、徹底的にそのウラをつくピッチング。それが、松坂が蘇る唯一の選択肢ではないだろうか。 打者にとって”嫌な投手”とは、160キロの剛速球を投げる投手でもなければ、えげつない変化球を駆使する投手でもない。
それは「打てそうで打てない投手」である。打者の心理とはなんとも微妙で、それこそ1球1球によって変わってくる。
”嫌な投手”とは、そんな打者心理を見透かして打ち取ろうとしてくるタイプなのだ……。
野球のカウントは0−0から3−2まで12種類あるが、そのなかで打者有利のカウント、投手有利のカウントというのがある。
打者有利のカウントとは、1−0、2−0、2−1、3−1などだ。当然、打者は打つ気満々で、ある種イケイケの状態である。
投手にしてみれば見逃しでストライクを取ることがベストだが、少しでも甘く入ってしまえば痛打を浴びてしまう。
超一流と呼ばれる投手はそういう状況からでも簡単にカウントを整えてくるのだが、そうした投手はプロの世界でも数えるほどしかいないのが実状だ。
私の経験上、投手が狙い通りのコース、高さに投げられるのは、たとえば10球のうち5球あるかないか。
つまり、半分以上は意図していないところに投げているというわけだ。それでも打者が10打席で3回ヒットにすれば褒められるというのはどういうことか……。
要するに、それだけ打者は打ち損じをしているということになる。
打者有利なカウントではバッターが精神的優位になるため、大胆に球種やコースを絞って狙い打ちしてくるケースが多い。
そうしたカウントで待つ球種は真っすぐがほとんどで、相手投手によってはスライダーに絞る場合もあるだろう。
ところが、狙っていた球種が来たにもかかわらず、打ち損じてしまうという場面は珍しくない。その大きな原因は、目を早く切ってしまうことにある。
ではなぜ、目を早く切ってしまうのか。力みや気負いもあるが、球種の見極めが早く、微妙に変化するボールについていけないことがほとんどなのだ。
私がコーチ時代、選手たちに「待っていた球が来たからといって、早く喜びすぎるな」とアドバイスしたことは何度もあった。
目を早く切ってしまうと、アゴが上がり、バットも的確な角度で出てこない。結果、ポップフライか引っかけての内野ゴロで打ち取られてしまう。
そうした状況で、打者が手を出してくるのは外寄りのボールが多い。逆に、打者有利のカウントでインコースを打ちにくるバッターはほとんどいない。
芯でとらえるのは難しいし、スイングしてもファウルになる確率が高いからだ。
だが、投手はそうした打者の心理に気がついていないことが意外に多い。
だから打者有利なカウントで「絶対にコントロールミスしてはいけない」と力が入り、かえって甘く入って痛打を食らってしまう。
では、0−1、0−2、1−2、2−2といった投手有利のカウントのときはどうか。このとき打者は、三振をしないように、追い込まれないように……と考える。
また走者がいる場合は、最低でも走者を進めたいと考えるだろう。そうなると必然的に待つ球種も多くなり、ゾーンも広げてくる。
我々は「引いて考える」という表現をするのだが、こうした状況は間違いなく投手が優位にある。
なかにはヤマを張って、読みが外れれば「ゴメンなさい」というバッターもいるが、大抵は来た球に反応するしかなく、フルスイングするのは至難の業だ。
打者にしてみれば、少々のボール球でも手を出さざるを得なくなる。そこに投手が気づくことができているかどうかだ。
つまりバッターにとって”嫌な投手”とは、そうした打者心理を理解している投手である。
打者有利のカウントで平然とスローカーブを投げたり、インコースにズバッと投げ込んできたり、あえてバッターが狙っているコースに投げ、ちょっとだけ変化を加えたり……。
要するに、そのためには150キロを超すストレートも、バットに当てさせない変化球も必要ない。
特に先発投手は、対戦するひとりひとりの打者に対して完璧な制球や配球などしなくてもいいのだ。
さて、松坂大輔だ。日本だけでなくメジャーでもあれだけの実績を残して活躍してきた彼なら、そうした打者心理を理解していないはずはない。
しかし、日本球界に復帰してからの彼を見ていると、故障の状態もあって一概には言えないが、威力のあるボールを蘇らせることに重きを置いてきたように感じられた。
かつてのように、ストレートで圧倒したいという気持ちはわからないわけではない。ただ今のボールを見ていると、そうしたピッチングで打者を打ち取るのは難しいと言わざるを得ない。
正直、スタイルを変えるという作業は簡単ではない。だがもう一度、一軍のマウンドで躍動したいのなら、発想の転換が必要かもしれない。
すなわち、打者心理を読んで、徹底的にそのウラをつくピッチング。それが、松坂が蘇る唯一の選択肢ではないだろうか。 打者にとって”嫌な投手”とは、160キロの剛速球を投げる投手でもなければ、えげつない変化球を駆使する投手でもない。
それは「打てそうで打てない投手」である。打者の心理とはなんとも微妙で、それこそ1球1球によって変わってくる。
”嫌な投手”とは、そんな打者心理を見透かして打ち取ろうとしてくるタイプなのだ……。
野球のカウントは0−0から3−2まで12種類あるが、そのなかで打者有利のカウント、投手有利のカウントというのがある。
打者有利のカウントとは、1−0、2−0、2−1、3−1などだ。当然、打者は打つ気満々で、ある種イケイケの状態である。
投手にしてみれば見逃しでストライクを取ることがベストだが、少しでも甘く入ってしまえば痛打を浴びてしまう。
超一流と呼ばれる投手はそういう状況からでも簡単にカウントを整えてくるのだが、そうした投手はプロの世界でも数えるほどしかいないのが実状だ。
私の経験上、投手が狙い通りのコース、高さに投げられるのは、たとえば10球のうち5球あるかないか。
つまり、半分以上は意図していないところに投げているというわけだ。それでも打者が10打席で3回ヒットにすれば褒められるというのはどういうことか……。
要するに、それだけ打者は打ち損じをしているということになる。
打者有利なカウントではバッターが精神的優位になるため、大胆に球種やコースを絞って狙い打ちしてくるケースが多い。
そうしたカウントで待つ球種は真っすぐがほとんどで、相手投手によってはスライダーに絞る場合もあるだろう。
ところが、狙っていた球種が来たにもかかわらず、打ち損じてしまうという場面は珍しくない。その大きな原因は、目を早く切ってしまうことにある。
ではなぜ、目を早く切ってしまうのか。力みや気負いもあるが、球種の見極めが早く、微妙に変化するボールについていけないことがほとんどなのだ。
私がコーチ時代、選手たちに「待っていた球が来たからといって、早く喜びすぎるな」とアドバイスしたことは何度もあった。
目を早く切ってしまうと、アゴが上がり、バットも的確な角度で出てこない。結果、ポップフライか引っかけての内野ゴロで打ち取られてしまう。
そうした状況で、打者が手を出してくるのは外寄りのボールが多い。逆に、打者有利のカウントでインコースを打ちにくるバッターはほとんどいない。
芯でとらえるのは難しいし、スイングしてもファウルになる確率が高いからだ。
だが、投手はそうした打者の心理に気がついていないことが意外に多い。
だから打者有利なカウントで「絶対にコントロールミスしてはいけない」と力が入り、かえって甘く入って痛打を食らってしまう。
では、0−1、0−2、1−2、2−2といった投手有利のカウントのときはどうか。このとき打者は、三振をしないように、追い込まれないように……と考える。
また走者がいる場合は、最低でも走者を進めたいと考えるだろう。そうなると必然的に待つ球種も多くなり、ゾーンも広げてくる。
我々は「引いて考える」という表現をするのだが、こうした状況は間違いなく投手が優位にある。
なかにはヤマを張って、読みが外れれば「ゴメンなさい」というバッターもいるが、大抵は来た球に反応するしかなく、フルスイングするのは至難の業だ。
打者にしてみれば、少々のボール球でも手を出さざるを得なくなる。そこに投手が気づくことができているかどうかだ。
つまりバッターにとって”嫌な投手”とは、そうした打者心理を理解している投手である。
打者有利のカウントで平然とスローカーブを投げたり、インコースにズバッと投げ込んできたり、あえてバッターが狙っているコースに投げ、ちょっとだけ変化を加えたり……。
要するに、そのためには150キロを超すストレートも、バットに当てさせない変化球も必要ない。
特に先発投手は、対戦するひとりひとりの打者に対して完璧な制球や配球などしなくてもいいのだ。
さて、松坂大輔だ。日本だけでなくメジャーでもあれだけの実績を残して活躍してきた彼なら、そうした打者心理を理解していないはずはない。
しかし、日本球界に復帰してからの彼を見ていると、故障の状態もあって一概には言えないが、威力のあるボールを蘇らせることに重きを置いてきたように感じられた。
かつてのように、ストレートで圧倒したいという気持ちはわからないわけではない。ただ今のボールを見ていると、そうしたピッチングで打者を打ち取るのは難しいと言わざるを得ない。
正直、スタイルを変えるという作業は簡単ではない。だがもう一度、一軍のマウンドで躍動したいのなら、発想の転換が必要かもしれない。
すなわち、打者心理を読んで、徹底的にそのウラをつくピッチング。それが、松坂が蘇る唯一の選択肢ではないだろうか。 打者にとって”嫌な投手”とは、160キロの剛速球を投げる投手でもなければ、えげつない変化球を駆使する投手でもない。
それは「打てそうで打てない投手」である。打者の心理とはなんとも微妙で、それこそ1球1球によって変わってくる。
”嫌な投手”とは、そんな打者心理を見透かして打ち取ろうとしてくるタイプなのだ……。
野球のカウントは0−0から3−2まで12種類あるが、そのなかで打者有利のカウント、投手有利のカウントというのがある。
打者有利のカウントとは、1−0、2−0、2−1、3−1などだ。当然、打者は打つ気満々で、ある種イケイケの状態である。
投手にしてみれば見逃しでストライクを取ることがベストだが、少しでも甘く入ってしまえば痛打を浴びてしまう。
超一流と呼ばれる投手はそういう状況からでも簡単にカウントを整えてくるのだが、そうした投手はプロの世界でも数えるほどしかいないのが実状だ。
私の経験上、投手が狙い通りのコース、高さに投げられるのは、たとえば10球のうち5球あるかないか。
つまり、半分以上は意図していないところに投げているというわけだ。それでも打者が10打席で3回ヒットにすれば褒められるというのはどういうことか……。
要するに、それだけ打者は打ち損じをしているということになる。
打者有利なカウントではバッターが精神的優位になるため、大胆に球種やコースを絞って狙い打ちしてくるケースが多い。
そうしたカウントで待つ球種は真っすぐがほとんどで、相手投手によってはスライダーに絞る場合もあるだろう。
ところが、狙っていた球種が来たにもかかわらず、打ち損じてしまうという場面は珍しくない。その大きな原因は、目を早く切ってしまうことにある。
ではなぜ、目を早く切ってしまうのか。力みや気負いもあるが、球種の見極めが早く、微妙に変化するボールについていけないことがほとんどなのだ。
私がコーチ時代、選手たちに「待っていた球が来たからといって、早く喜びすぎるな」とアドバイスしたことは何度もあった。
目を早く切ってしまうと、アゴが上がり、バットも的確な角度で出てこない。結果、ポップフライか引っかけての内野ゴロで打ち取られてしまう。
そうした状況で、打者が手を出してくるのは外寄りのボールが多い。逆に、打者有利のカウントでインコースを打ちにくるバッターはほとんどいない。
芯でとらえるのは難しいし、スイングしてもファウルになる確率が高いからだ。
だが、投手はそうした打者の心理に気がついていないことが意外に多い。
だから打者有利なカウントで「絶対にコントロールミスしてはいけない」と力が入り、かえって甘く入って痛打を食らってしまう。
では、0−1、0−2、1−2、2−2といった投手有利のカウントのときはどうか。このとき打者は、三振をしないように、追い込まれないように……と考える。
また走者がいる場合は、最低でも走者を進めたいと考えるだろう。そうなると必然的に待つ球種も多くなり、ゾーンも広げてくる。
我々は「引いて考える」という表現をするのだが、こうした状況は間違いなく投手が優位にある。
なかにはヤマを張って、読みが外れれば「ゴメンなさい」というバッターもいるが、大抵は来た球に反応するしかなく、フルスイングするのは至難の業だ。
打者にしてみれば、少々のボール球でも手を出さざるを得なくなる。そこに投手が気づくことができているかどうかだ。
つまりバッターにとって”嫌な投手”とは、そうした打者心理を理解している投手である。
打者有利のカウントで平然とスローカーブを投げたり、インコースにズバッと投げ込んできたり、あえてバッターが狙っているコースに投げ、ちょっとだけ変化を加えたり……。
要するに、そのためには150キロを超すストレートも、バットに当てさせない変化球も必要ない。
特に先発投手は、対戦するひとりひとりの打者に対して完璧な制球や配球などしなくてもいいのだ。
さて、松坂大輔だ。日本だけでなくメジャーでもあれだけの実績を残して活躍してきた彼なら、そうした打者心理を理解していないはずはない。
しかし、日本球界に復帰してからの彼を見ていると、故障の状態もあって一概には言えないが、威力のあるボールを蘇らせることに重きを置いてきたように感じられた。
かつてのように、ストレートで圧倒したいという気持ちはわからないわけではない。ただ今のボールを見ていると、そうしたピッチングで打者を打ち取るのは難しいと言わざるを得ない。
正直、スタイルを変えるという作業は簡単ではない。だがもう一度、一軍のマウンドで躍動したいのなら、発想の転換が必要かもしれない。
すなわち、打者心理を読んで、徹底的にそのウラをつくピッチング。それが、松坂が蘇る唯一の選択肢ではないだろうか。 打者にとって”嫌な投手”とは、160キロの剛速球を投げる投手でもなければ、えげつない変化球を駆使する投手でもない。
それは「打てそうで打てない投手」である。打者の心理とはなんとも微妙で、それこそ1球1球によって変わってくる。
”嫌な投手”とは、そんな打者心理を見透かして打ち取ろうとしてくるタイプなのだ……。
野球のカウントは0−0から3−2まで12種類あるが、そのなかで打者有利のカウント、投手有利のカウントというのがある。
打者有利のカウントとは、1−0、2−0、2−1、3−1などだ。当然、打者は打つ気満々で、ある種イケイケの状態である。
投手にしてみれば見逃しでストライクを取ることがベストだが、少しでも甘く入ってしまえば痛打を浴びてしまう。
超一流と呼ばれる投手はそういう状況からでも簡単にカウントを整えてくるのだが、そうした投手はプロの世界でも数えるほどしかいないのが実状だ。
私の経験上、投手が狙い通りのコース、高さに投げられるのは、たとえば10球のうち5球あるかないか。
つまり、半分以上は意図していないところに投げているというわけだ。それでも打者が10打席で3回ヒットにすれば褒められるというのはどういうことか……。
要するに、それだけ打者は打ち損じをしているということになる。
打者有利なカウントではバッターが精神的優位になるため、大胆に球種やコースを絞って狙い打ちしてくるケースが多い。
そうしたカウントで待つ球種は真っすぐがほとんどで、相手投手によってはスライダーに絞る場合もあるだろう。
ところが、狙っていた球種が来たにもかかわらず、打ち損じてしまうという場面は珍しくない。その大きな原因は、目を早く切ってしまうことにある。
ではなぜ、目を早く切ってしまうのか。力みや気負いもあるが、球種の見極めが早く、微妙に変化するボールについていけないことがほとんどなのだ。
私がコーチ時代、選手たちに「待っていた球が来たからといって、早く喜びすぎるな」とアドバイスしたことは何度もあった。
目を早く切ってしまうと、アゴが上がり、バットも的確な角度で出てこない。結果、ポップフライか引っかけての内野ゴロで打ち取られてしまう。
そうした状況で、打者が手を出してくるのは外寄りのボールが多い。逆に、打者有利のカウントでインコースを打ちにくるバッターはほとんどいない。
芯でとらえるのは難しいし、スイングしてもファウルになる確率が高いからだ。
だが、投手はそうした打者の心理に気がついていないことが意外に多い。
だから打者有利なカウントで「絶対にコントロールミスしてはいけない」と力が入り、かえって甘く入って痛打を食らってしまう。
では、0−1、0−2、1−2、2−2といった投手有利のカウントのときはどうか。このとき打者は、三振をしないように、追い込まれないように……と考える。
また走者がいる場合は、最低でも走者を進めたいと考えるだろう。そうなると必然的に待つ球種も多くなり、ゾーンも広げてくる。
我々は「引いて考える」という表現をするのだが、こうした状況は間違いなく投手が優位にある。
なかにはヤマを張って、読みが外れれば「ゴメンなさい」というバッターもいるが、大抵は来た球に反応するしかなく、フルスイングするのは至難の業だ。
打者にしてみれば、少々のボール球でも手を出さざるを得なくなる。そこに投手が気づくことができているかどうかだ。
つまりバッターにとって”嫌な投手”とは、そうした打者心理を理解している投手である。
打者有利のカウントで平然とスローカーブを投げたり、インコースにズバッと投げ込んできたり、あえてバッターが狙っているコースに投げ、ちょっとだけ変化を加えたり……。
要するに、そのためには150キロを超すストレートも、バットに当てさせない変化球も必要ない。
特に先発投手は、対戦するひとりひとりの打者に対して完璧な制球や配球などしなくてもいいのだ。
さて、松坂大輔だ。日本だけでなくメジャーでもあれだけの実績を残して活躍してきた彼なら、そうした打者心理を理解していないはずはない。
しかし、日本球界に復帰してからの彼を見ていると、故障の状態もあって一概には言えないが、威力のあるボールを蘇らせることに重きを置いてきたように感じられた。
かつてのように、ストレートで圧倒したいという気持ちはわからないわけではない。ただ今のボールを見ていると、そうしたピッチングで打者を打ち取るのは難しいと言わざるを得ない。
正直、スタイルを変えるという作業は簡単ではない。だがもう一度、一軍のマウンドで躍動したいのなら、発想の転換が必要かもしれない。
すなわち、打者心理を読んで、徹底的にそのウラをつくピッチング。それが、松坂が蘇る唯一の選択肢ではないだろうか。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています