ネパールで旅客機墜落 72人搭乗68人死亡

【ニューデリー=共同】ネパールの首都カトマンズから中部ポカラに向かっていた同国のイエティ航空の旅客機が15日、ポカラの空港近くで墜落した。72人が搭乗しており、航空当局によると、68人の死亡が確認された。現場は渓谷で、機体は炎上した。現場では救助作業が続いた。

航空当局によると、旅客機はフランスとイタリアの合弁メーカーATR社製のプロペラ機ATR72で、乗客68人と乗務員4人が乗っていた。インド人5人、ロシア人4人、韓国人2人や、欧州や南米などの外国人計15人も搭乗。在ネパール日本大使館によると、日本人の搭乗情報はない。

旅客機は国内線専用のポカラ空港の近くにある国際空港に着陸する予定だった。国際空港は1日に開業したばかりで、墜落現場は両空港の間に位置している。当局が事故原因を調べている。

ポカラは観光地として人気があり、トレッキング客らが多く訪れる。

ネパールでは昨年5月にも山岳地帯で小型旅客機が墜落し、乗客乗員22人全員の死亡が確認された。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB1520H0V10C23A1000000/