有田は渡部を“共演NG”にした
 恐ろしいまでの人使いだが“使えない”と判断すると、すぐに“ポイ捨て”。どんなに親しかった芸人仲間でも都合が悪ければ容赦ない。

「TKOの木下さんもそうです。ふたりは以前、かなり仲がよくて、ほんの数年前までは毎週のようにふたりで六本木のクラブに繰り出していました。類は友を呼ぶというか(苦笑)、とにかく大親友だったんです。でも、渡部さんがグルメ王としてブレイクしだしたあたりから、木下さんと連絡をとらなくなった。突然“切られた”木下さんも理由がわからず“アイツなんなん? 人が変わりすぎやろ!”ってグチっていましたよ。当時から木下さんの芸人界隈での評判は決してよくなかったので、渡部さんは“ツルんでいるとヤバい”と判断したんでしょう」(バラエティー番組制作スタッフ)

 今年3月には、かつての親友だった木下が事務所を追われることになったのだが……。

「あれだけテレビやラジオに出ているんだから、木下さんに助け船のひとつやふたつ出せる機会はいくらでもあったのに、完全に“われ、関せず”を貫きましたからね」(同・制作スタッフ)

 恩や絆を大切にしないことで、先輩芸人とのトラブルに発展したことも。

「一時期、アンジャッシュは『くりぃむしちゅー』の有田哲平さんから“共演NG”を食らっていたんです」

 というのは、お笑い系の芸能事務所関係者。

「20年ほど前、渡部さんは同じ事務所である『アンタッチャブル』の山崎弘也さんと、世田谷区の千歳烏山にあった有田さんのマンションに居候して、3人で共同生活をしていたんです。有田さんはすでにブレイクしていたので、家賃や生活費はほとんど有田さんが面倒見ていたそうです」

 それが突然、渡部が2人と距離を置くようになった。

「毎日一緒にいたのが、あるときから食事や遊びの誘いを断ることが多くなり、そのうち無視するように。有田さんにしてみたら、可愛がっていた後輩から不義理をされた形で、“あれだけ面倒を見ていたのに”って、しばらくは怒りがおさまらなかったそうです」(同・事務所関係者)

 こうした渡部の行動に、

「とにかく、すべてにおいて“心がない”んですよね……。他人は自分にとっての“道具”であり、自分さえよければいいという考え方で、周りにいる芸人たちはウンザリしている人が多かったそうですよ」(同・事務所関係者)