>>97
ちょっと長くなってしまうかもしれないが
日本に特徴的な飢饉というのがある
本来熱帯の多年草である米を東北など亜寒帯の雪解け水で育てるという無茶をしている為に起こる現象で
多年草の米は一定以上気温が上がらないと「今年は種をつけるのを諦めて来年に備えよう」と考えて種をつけない
人間でもスポーツの女子選手が体脂肪率が下がりすぎると月経が止まったりするのと同じ
米は種もみを塩水に付けて、塩を足していき塩水の比重を上げていくと軽い物が浮いていく
最後に残った実の詰まった重い種をまくと収量が一割も違う(おそらく東大農学部最大の発明)
米はなるべく条件の良い年に実の詰まった実をつけようと、冷夏はパスするわけだが……日本だと冬を越せない
麦や芋などは9割の日照だと9割の収量、8割の日照だと8割の収量だが
冷夏の場合、米は(品種によって発動する温度は違うが)日照不足だと、収量がいきなりゼロになり、大飢饉を起こす
来年に備えて茎の出来はよくて、畳にするには最高だが
流石にこれに気付いた江戸幕府は備蓄米を多くした
この古米が払いげされた物が米粉として、桜餅等江戸の米粉和菓子となった
……やっぱり長くなっちまったな