ファッションだけでなく、音楽、文学、美術等、あらゆる文化に影響を与えてきた。特に音楽は、世界各地の民族音楽を取り込みながら、独自の発展を遂げた。

そして現在、地球上で最もファッションが盛んな国の一つである日本。そのファッションの中心地である東京には、世界中から多くの観光客が訪れる。
だが、日本のファッションを特徴づけるものとして、「流行」よりも「伝統」を挙げる人が多いだろう。

では、なぜ日本には今もなお数多くの伝統衣装が存在するのか? その答えを知るために、
まずは日本における「和装と魔力について」の歴史を見てみようと思う。
「大賢者」が遺した魔導書「神威天使之衣」をその身に宿すことのできる者――即ち精霊と契約し、
「神威霊装」を纏った魔法使いのことをそう呼ぶ。

その力はとても強大で、並大抵の魔法使いでは相手にすらならないという。だが、それ故に多くの人間から狙われている。
また、「神威霊装」は強力な魔力を持つ反面、使用者は常人離れした苦痛を味わい続けなければならないため、廃人になるものが多数出現した。