0073【新R25/6月23日】4/6
2020/06/26(金) 09:52:34.05ID:PJ2KxwKc0サノ:もしみんなが閉じた環境に避難したら…
今まで誹謗中傷していた人たちはどこに行くんですかね?
西野:いやもう行き場ないっすね。
でも…本人にとってもそれが一番いいと思うんですよ。
「殴れる環境」が近くにあったから安易に手を出していただけで、
殴れなくなったら、自分の欲求を満たしてくれる別の何かをまた探すんですよ。
で、人に迷惑かけられなくなったら、いいことするしかないですもん。
僕、ギリシャ哲学の善悪の捉え方がすごく面白いなと思っていて。
ギリシャ哲学では、善悪って「正しいこと」と「悪いこと」じゃなくて…
「自分のためになること」と「自分のためにならないこと」
っていう分け方なんですよ。
サノ:へええ〜! 面白い!
西野:その考え方でいくと、人殺しもボランティアも「善」なんです。
こいつを殺したら何かしら自分の問題が解決するから「善」。
ボランティアも人の役に立って自分の気持ちがすっきりするから、
これもやっぱり「善」で。
結論、人は「善」のためにしか動かないんですよ。
でも逆を言えば、人は「自分のため」になら動くので。
それが「人殺し」なのか「ボランティア」なのか、
アウトプットがそれぞれ違ってくるだけで。
それなら、「その人にとっての殺す相手」を
なくしてしまったほうがいいですよね。
物理的に不満を言えない環境になったら、
世の中に対する不満の数は一気に減る。
だから結果的に、この人たちも幸せになる。
サノ:たしかに、「殴れる場所があるから不満を集めちゃう説」めっちゃありそう…
殴る場所がなくなったら趣味の時間とか増えそうだし、
案外みんな平和な「善」に向かうのかもな。