【サロン無料公開分 2020年6月21日】
拝啓、サロンメンバー様。昨夜、こんなことを思いついたので、巻き込まれてください
https://note.com/entamelab/n/ndfb7aee87991

ちょっとした遊びのお誘いなのですが、その結論に至るまでの動線をキチンと段階を踏んで
御説明した方がいいと思うので、少し遠回りになりますが、お付き合いください。

■熟成された人間関係は再現不可能

ダイヤモンドは美しいから価値があるわけではなくて、「美しくて、数が少ないから」価値があります。
要するに、「『価値』というものを創造しているのは『希少性』である」という話です。

そうなってくると、再現可能なモノには、あまり価値がつきません。
ここは職人さんが受け入れなきゃいけない部分ですが、インターネットで情報や技術が共有されてしまった今、
「技術」には、あまり価値はないんですね。

このことを受けて、キングコング西野はよく「『機能検.索』は死んだ。これからは『人検.索』だ」
とか言っていますが、これは「機能には価値はないよ」という話ではなくて、
「機能だけでは価値にはならないよ」という話です。
彼も一生懸命喋っているので、分かってあげてください。
 
そんなこんなで「再現不可能なモノって何があるかなぁ?」と日々考えるわけですが、
その答えの一つに『熟成された人間関係』があると思います。
 
たとえば、お笑いコンビの『キングコング』

西野よりもツッコミが上手い芸人はたくさんいますし、
梶原よりもボケが達者な芸人は、それ以上にたくさんいます。
ところが、西野と梶原のやりとりを再現できる芸人は一人もいません。
 
二人のやりとりは、「西野が日本中から嫌われながらも結果を出して、それを横目に何年も何年も
動くことができずに劣等感を覚えていた梶原が、ついにYouTubeという自分の居場所を見つけ、
今は二人が切磋琢磨しながら頑張っている」

…という【物語】の上に成り立っているので、
やりとりを再現しようと思ったら、この【物語】ごと再現しなくちゃいけません。

キングコングの【物語】を再現するには20年間かかるので、
キングコングのやりとりを再現することは物理的に不可能なんです。