https://www.facebook.com/AkihiroNishino.official/posts/1048188395385522

こういう話は大体いつもオンラインサロンの方に書くんだけど、
オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の売り文句は「今の西野亮廣の頭の中」で、
これからお話しする話は2015〜2016年あたりに書籍でも散々話した(僕らの中では)
「今さらかよ」感が漂うネタなので、こちらで書かせていただくことにします。

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エンターテイメントの世界で生き残りたければ、『セカンドクリエイター』を知れ
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番組名は言えないけれど、数年前、とある番組で「お客さんと一緒に町を作っています」
という話をしたら、そのスタジオにいた全員からずいぶん非難された。
理由は、お客さんがお金を払って、町を作っているからだ。
つまり、お金を払って働いている。

これに対して、世間(共演者やスタジオ観覧のお客さん)から「物言い」がついた。
「ブラック労働だー!」「宗教だー!」
とまぁ、そんなところ。

「『バーベキュー』も『キャンプ』も、『パズル』も『プラモデル』も、お金を払って働いています。
 そして、それらの労働を僕らは“エンターテイメント”と呼んでいませんか?」

と説明しても、「ソレとコレとは別!」の一点張り。
その批判に「理由」などは1ミリも無かった。

当時のエンターテイメントは『表現者』と『お客さん』が完全に分断されていて、
「表現者=発信する人」「お客さん=受信する人」という常識から、皆、なかなか抜け出せないでいた。
今でも、そのルールを信じて生きている人はたくさんいる。

でも冷静に考えれば、SNSが世に出た瞬間に、そのルールは崩壊していて、今となっては、
表現者よりも発信力のあるお客さんはたくさんいる。

自分のフォロワーを増やしたいが為に、より有益な発信をしようとする一般人なんて、
数百万人、数千万人、世界でいえば数億人レベルで存在する。
表現者とお客さんの間にあった壁は、わとっくの昔に壊れていたわけだ。

そこで生まれたのが、
「クリエイターとして表現の世界に軸足を置かないまでも、ときどき自分もクリエイターをやりたい」
というセカンドクリエイター(セカンドキャスト)だ。

これはSNSネイティブからすると、プレイヤーに回った方がフォロワー数が増えるし、ドヤれるし、
満足度も高くなるなんて当たり前のことなんだけど(YouTuberなんて、まさに)、
僕より一回り上の世代になってくると、その話が通用しない人が極端に増える。
一方通行メディア(テレビやラジオ等)で育った世代だ。