(>>808続き)

ま、とにもかくにも、人間は『十進法』の方が何かと都合が良いのに、
時計は「12時」まであります。
そういえば、一年も「12ヶ月」です。

1フィートは「12インチ」だし、、
1シリング(貨幣の単位)は「12ペンス」だし、
昔の1ポンドは「12オンス」だし、
1インチは「12個」の線に分けられるし、
1ダースが「12個」です。

何故か、日常のいたるところで、チョコチョコと『12進法』(12進数)が採用されています。
「12」というメチャクチャ中途半端な数字で繰り上がっちゃうのです。
計算するのが面倒くさそうです。

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なんで、12進法?
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12進法が使われる理由はいくつかあります。

『12』が、「2.3.4.6で割りきれる数字」という都合の良さも、そのうちの一つです。
たとえば、ビザを12等分すると、一人で食べても、二人で食べても、三人で食べても、
四人で食べても、6人で食べても、12人で食べても、皆と同じ分だけ食べることができます。

10等分だと、そうはいかないんですね。
んでもって、ピザを切り分けることを頭の中で想像して欲しいのですが、
ピザを『10等分』するのって、メチャクチャ難しいです。
『12』は意外と便利な数字なんですね。

そして、本題はここから。

人間が昔から『12』を使ってきた一番の理由は、天体にあります。
1年が365日なのは、夜空の星が同じ場所に戻ってくるのが365日かかるからです。
んでもって、月の満ち欠けは30日周期。
365日を30日で割ると『12』。

そんなこんなで、1年は「12ヶ月」になったわけですね。
『12進法』は夜空に由来しているわけです。