>>575
北野:最初はもう「敵」でしたね。もちろん僕らは敵だとは思っていなかったんですけど。
ちょうど2年前の10月にこの番組が始まって、最初に一緒に授業を作ったときには、正直、中田さんは僕らに対して敵対心がすごくあったんです。
自分たち(オリエンタルラジオ)の人気が落ちてきている間に上がってきた若林(正恭/オードリー)さん、吉村(崇/平成ノブシコブシ)さんがレギュラーの番組で、自分たちが“しくじった人”として出てきて、過去のしくじりを話さないといけないわけじゃないですか。
構図としてはすごく悔しい気持ちが強かったはずなんです。

そんな中で出てもらったんですけど、その当時の中田さんは「最初にやった自分たちの授業がベストで、
それ以降のこの番組はずっと右肩下がりだ。あとは落ちていけばいいんだ」って言ってたんですよ。
これ、最初は冗談で言ってるのかなと思ってたんですけど、半年後ぐらいにオリラジの単独ライブに行ったら、そこでもそれをめっちゃ言っていて。
あっ、マジなんだ、って思って(笑)。

その後、深夜時代の最終回でまた中田さんに出てもらえないか、とお願いしに行ったときにも、「もう出し切ったから」って断られていたんです。
たぶん、中田さんとしても悔しかったのが、自分たちが出てから右肩下がりだったはずの『しくじり先生』が人気になって、ゴールデンに上がるということで。
「オレたちのプレゼンがすごかったんじゃなくて、コンテンツ自体がすごかったということを認めざるを得ない」って言っていて(笑)。
それを番組の中で、自分で説明しなきゃいけないっていうのがまた悔しかったんでしょうね。