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『不苦利法』

古代オーグリード大陸の中でも特に過酷な豪雪地帯の環境において、己の体温の低下は死に直結する危険なものであった。

この技の要諦は、自分より体温の高い動物の毛に口を当て、呼吸をすることで暖かい空気を肺に取り込み体温を上げ極寒の環境でも戦える状態に身体を維持することである。

古代オーグリードではオーガより体温が高く、また共に過酷な環境に耐えることができ、かつ意志疎通が出来ることから、毛玉族(後のプクリポ族)がお供としてヌーク草と同じく重宝された。

極寒の中にあっても苦しく不く、また体温を維持するのに利する方法として『不苦利法』と名付けられたこの技は、後にプクリポの語源となったことは自然の流れと言えよう。

アストルティア博物館展示書 「やっぱりプクがすき」より