2024.04.09

岡山県内の多くの高校で4月9日、入学式が行われました。性の多様性などに配慮した学校制服の選択制が広がりを見せています。

(岡山南高校 山本圭司校長)
「皆さんも先輩方と同じように、(学校に)誇りをもって全力で取り組んでほしい」

岡山市北区の岡山南高校には2024年度、5つの学科で合わせて320人が入学しました。

(新入生代表 商業科 竹内暖陽(ひなた)さん)


「勉学はもちろん部活動・行事においても積極的に取り組み、岡山南高校に貢献できるよう努める」

そんな生徒たちの身を包むのは、24年度から導入された新しい制服です。岡山南高校ではこれまで、男子は学ラン、女子は白いジャケットを合わせたセーラースタイルが定められていました。

23年度から女子用のスラックスが先行導入されていましたが、24年度からは男女共通のスーツスタイルが新たに導入されました。これにより従来の学ランは廃止され、男女問わずスーツスタイルとセーラースタイルを自由に選択できるようになりました。

スーツスタイル
(商業科 竹内暖陽さん)
「制服が変わって初めての入学生。とてもうれしい」

セーラースタイル
(情報処理科 宮本美佳さん)
「自由に選ぶことが大事だと思うので、自分らしさが制服として表れていていいと思う」

スーツスタイル
(生活創造科 富倉唯葉さん)
「スカートは高校生らしくてかわいいが、好みと個性を尊重したいと思い、(スーツスタイルを)選んだ」

(岡山南高校 山本圭司校長)
「今回新しい制服を導入したのは、世の中全体のLGBTQの動きや多様性を認めていく流れの中で、生徒にいろいろな選択肢を増やして、より自分らしさを発揮できるような形になればいいという思い」

岡山県教育委員会によりますと、全日制の県立高校では約7割の学校が女子のみスカートとスラックスを選択でき、約2割が男女ともにスカートやスラックスを選択できるということです。

https://www.ohk.co.jp/data/32606/pages/