子どもたちが住民を起こして回る伝統行事「おきよ祭り」日向|NHK 宮崎県のニュース
https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20230915/5060016484.html

09月15日 11時48分

古くからの港町として知られる日向市美々津町で朝早くから子どもたちが住民を起こして回るユニークな伝統行事、「おきよ祭り」が行われ、子どもたちの元気な声が響き渡りました。

「おきよ祭り」は、神武天皇が早朝に美々津の港から東に向けて出航することになり、見送りのために地域の人々が寝ていた人を起こしてまわったとされる伝説に由来していて、その日に当たる旧暦の8月1日に毎年、行われています。

15日朝は、午前4時半から地元の小学生などおよそ80人がまず神社に集まり、おはらいを受けました。

そして、港町を練り歩き、寝静まった家の前に来ると、子どもたちが願い事を書いた短冊をつけたささで玄関をたたきつけ、大声で「起きよ起きよ」と呼びかけて寝ている人を起こして回りました。

住民たちを起こしたあと、子どもたちは神武天皇が食べたとされるあずきと米粉を石臼でこねる「つきいれ団子」を作り、最後に黒砂糖をまぶしておいしそうにほおばっていました。

祭りに参加した小学3年生の女子児童は「町じゅうを回ってささで戸をたたきながら、起きよ起きよと声をかけるのが楽しかったです。また来年も参加したいです」と話していました。