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2023/08/09(水) 06:21:11.74ID:9JGLI0oB鉄道の達人 鉄道ジャーナリスト 梅原淳
2023年8月9日 5:00 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD314700R30C23A7000000/
2020年(令和2年)の国勢調査によると、東京23区には約973万人が住んでいるという。しかも昼間はさらに集まり、約1234万人に達する。人々が移動する際に用いるのは鉄道、バス、タクシーといった公共交通機関が中心になる。国の調査では17年度(平成29年度)に公共交通を利用したのは延べ115億6761万人に達した。このうち鉄道を利用者はどのくらいの人数になるだろう。その数は108億1978万人。実に公共交通全体の94パーセントを占めるのだ。
これだけの人たちが円滑に移動できるように、東京23区では18年(平成30年)3月31日現在で、JRが新幹線を含めて215.4キロメートル、私鉄が264.6キロメートル、地下鉄が287.4キロメートルと合計767.4キロメートルの鉄道が営業中だ。営業距離の最も長い地下鉄の利用者数は36億7938万人を記録した。JR(39億5454万人)には届かないものの、路面電車を除く私鉄(31億4740万人)、路面電車(3844万人)を上回る。
地下鉄整備、戦後に進む
存在感の大きい東京の地下鉄だが、JRや私鉄、路面電車の各路線と比べると歴史は比較的短い。多くの路線が戦前に整備されたJRや私鉄とは異なり、戦前から営業を行っている地下鉄は浅草―渋谷間14.2キロメートルを結ぶ東京メトロ銀座線だけだ。他の地下鉄は東京メトロ丸ノ内線の池袋―御茶ノ水間が1954年(昭和29年)年1月20日に開業したほか、2008年(平成20年)6月14日にできた最も新しい東京メトロ副都心線の池袋―渋谷間まで、戦後になって半世紀余りを費やして整備されてきた。
東京メトロが10路線(丸ノ内線の方南町支線を含む)、都営地下鉄が4路線、合わせて14路線のネットワークをもつ東京23区の地下鉄は国内の他の都市の地下鉄とは大きな違いがある。路線数の多さもさることながら、その多くが一方向には進まず、途中で曲がるなど複雑な経路をたどっている点だ。初めて上京した人には非常にわかりづらい。
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