利根川中流の埼玉県行田市須加と群馬県千代田町をまたぐ利根大堰(おおぜき)を遡上(そじょう)する魚の数に異変が起きている。

ここ数年、サケの遡上数は減少しているのに対し、アユは増加して回復傾向にある。
同じ魚道を遡上しており、条件は同じ。
いずれも回遊魚のため生態に謎の部分が多く、明確な原因は分かっていないが、海で過ごす期間の長さが関係しているとの指摘もある。

国内の河川でふ化したサケの稚魚は春に降海し、動物プランクトンや小魚などの餌を求めて北太平洋を回遊。4年ほどかけて成長し、秋に繁殖のため、生まれた川へ戻ってくる。

水資源機構利根導水総合事業所は1983年以来、毎年10月1日から12月25日まで利根川のサケ遡上数を調査している。
遡上数は83年が21匹にとどまったが、95年から97年にかけて魚道を改修。サケが上りやすくなったため、遡上数は急増した。

2011年に初めて1万匹を超え、13年には過去最多の1万8696匹を計測していた。
しかし、近年は減少傾向にあり、16~18年は4千匹前後で推移し、19、20年は129匹、140匹と激減し、21年は36匹、22年も64匹にとどまった。

《後略》

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埼玉・群馬間で異変?! 利根大堰でサケの遡上が激減、約10年で1万8千匹超→64匹に 同じ魚道通るアユは増
埼玉新聞|2023/06/05/10:12
https://www.saitama-np.co.jp/articles/30009/postDetail