松本紫帆

2023/3/18 10:00(最終更新 3/18 11:28)

 「おかずが冷たい」。そんな不評を買い、7割を超える生徒が食べ残すという給食があった。それから10年。「冷たい給食」は大きな変貌を遂げていた。その理由とは――。

 豚肉と野菜の炒め物、すまし汁、かやくご飯……。3月のある日のお昼時。大阪市立の中学校で、湯気が立ち上る給食が生徒たちの前に並んだ。手作り中心のメニューは約750キロカロリー。文部科学省の摂取基準に沿ったもので、1日約18万食が市立小中学校の児童・生徒たちに届けられている。

 政令市でも数少ない「家庭弁当派」だった大阪市の市立中学校で給食が始まったのは2012年9月。貧困などの理由で満足に食べられない生徒が多いとの理由から橋下徹市長(当時)の肝煎りで導入された。
当初の給食は、仕出し弁当を学校に届ける「デリバリー方式」。生徒が弁当持参も選べる選択制でスタートしたものの、「栄養管理がされた昼食の提供は一つの教育」(橋下氏)との方針で14年から順次、全員給食に変わった。

 ところが、市教委の14年の調査で7割以上の生徒が食べ残していると回答した。デリバリー方式は食中毒対策でおかずを10度以下で保存するルールだったため、「冷たい」などと不満が出ていた。

 当時は食べ残しをなくすために「ふりかけの持参」も議論になり、塩分過多を懸念して認めない市教育委員会を橋下氏が「ふりかけの判断ぐらい学校現場に委ねなければ、中央集権そのものだ」と批判するなど内部対立も話題をさらった。



出来たてを提供、献立も工夫

 その後、「冷たい給食」は徐々に改善が図られる。市教委は16年度から、近隣の小学校で作った給食を運び込む「親子方式」や、中学校に給食調理室を整備する「自校調理方式」を段階的に導入。19年度には市立中学128校すべてで出来たての給食が提供されるようになった。

     ===== 後略 =====
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https://mainichi.jp/articles/20230315/k00/00m/040/139000c