0001少考さん ★
2022/10/24(月) 21:53:33.87ID:q/Hjm0gFhttps://www.tokyo-np.co.jp/article/209838
2022年10月24日 06時31分
コンビニで温めるのは、お弁当だけじゃない。レコードや音楽への熱い思いが、地域を盛り上げる。気軽に入れる現代の社会インフラから新たな文化が生まれている。その場所の名は「レコードコンビニ」−。
宇多田ヒカルさん、竹内まりやさん、英国のバンド、クイーン−。赤や青、緑色のライトが照らす店内に、洋邦のアーティストの軽快な音楽が響く。缶ビールなどを片手に十人ほどが耳を傾け、ターンテーブルを操るDJに視線を送る。
ここはクラブ、ではない。劇場や相撲部屋が並ぶ東京都中央区日本橋浜町の一角にあるコンビニ「Yショップ上総屋」。週末の夜などに、パンや菓子の棚が並ぶ店内の奥にある「DJブース」からレコードを流すイベントを開く。来場者は千円前後の入場料を払った後、商品棚の飲み物やスナック菓子を買って店内で過ごす。訪れた二十代のカップルは「コンビニで音楽を聴くなんて。日常と非日常の間にいるみたい。親しみやすさがある」と満喫していた。
イベントにもよるが、「DJをやりたい」という希望者が機材使用料を払ってDJブースに立つシステムだ。DJをやるのが趣味という文京区の会社員鈴木浩二さん(57)は「渋谷や下北沢のクラブでやるのは尻込みするので…。こういう場があることに感謝しています」。振付師のNachu(なちゅ)さんは「イベントや飲食店でDJ経験はあるけれど、コンビニは初めて。生活感のある空間でやるのはおもしろい」と話す。
コンビニと音楽の「融合」を仕掛けたのは店長の進藤康隆さん(49)。浜町で生まれ育ち、銀座などでバーテンダーを経て、父親の代に酒屋からコンビニに変わった店を継いだ。バンドでギターの経験があり、レコードのコレクションは一万五千枚に上る。
約十年前、飲食スペースの利用者の顔が外から見えないよう、窓際にLPレコードを五枚ほど並べたのが始まり。ビートルズ、大滝詠一さん、来日公演を控えたアーティストなど、一、二週間ごとに入れ替えた。「青春時代に聴いた」「最高の名盤だ」。通りかかった人が語り掛けてきた。
レコードファンが集まるようになり、二〇一四年ごろから商品棚などにターンテーブルを置き、DJイベントを始めた。進藤さんのコレクションなど二千五百枚以上の中古レコード売り場もつくった。いつからか「レコードコンビニ」が店の愛称になった。
文化の発信は音楽にとどまらない。「もっと若者に浜町に来てほしい。おもしろいことをして街を盛り上げたい」。店で落語や怪談を聞くイベント、フリーマーケット、日本酒を楽しむイベントも開いてきた。コンビニの「入りやすさ」が強みだ。
十月十六日にはDJブース設置の一周年イベントを開いた。
(略)
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