那賀町相生地区に、落語のネタかと思わせる言い伝えが残っている。

〈昔むかし、旅人がある民家に宿を求めた。夜、休んでいると隣の部屋から家主夫婦の話声が聞こえた。「きょうは『はんごろし』にしよう」。旅人は血相を変えて逃げ出した〉。

夫婦の会話に出た「はんごろし」は、この地区に伝わるおはぎ菓子を言う。一般的なおはぎに比べ、うるち米ともち米のつき加減が少ない。米粒がいわば「半殺し」状態なので、そう呼ばれるようになったとか。

ヨモギをすり込んだご飯であんこを包み、きな粉をまぶしている。ご飯はほんのり塩味があり、あんこは甘さ控えめなのが特徴だ。

(以下記事全文はソース元にてご確認ください)

ちなみに、この地区ではよくついたおはぎを「みなごろし」と呼ぶそうだ。

徳島新聞 2021/9/28 15:00
https://nordot.app/815463642221871104?c=39546741839462401