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2021/04/11(日) 22:35:13.25ID:CAP_USERhttps://cdn.mainichi.jp/vol1/2021/04/11/20210411ddlk29040345000p/9.jpg
水平社博物館の外観=御所市で2021年2月17日午後2時33分、田中なつみ撮影
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御所市の水平社博物館が常設展の内容を一新するため、今秋から休館する。全国水平社の創立から100年の節目となる2022年3月3日にリニューアルオープン。解放運動の歴史を中心とした展示から、「人の世に熱あれ、人間に光あれ」とうたった水平社宣言の理念を全面に出した展示に変える。アイヌ民族や夜間中学開設運動を取り上げたコーナーも設置、人権問題を多面的に学べる空間となる予定だ。
全国水平社結成の中心となった西光万吉(1895〜1970年)らの出身地である同市に博物館ができたのは、98年5月。同和対策事業で地区の景観が変わることによる歴史の風化や引き継がれてきた資料の散逸を懸念した人々の手で建てられ、現在は年間1万人前後が訪れている。
同館は被差別部落の問題を中心に1万6000点以上の資料を保管しており、うち展示しているのは水平社宣言のレプリカなど約400点。リニューアル後は、水平社結成が世界でどう報じられたかなど近年研究が進んだ分野も取り上げ、子どもらからの「展示内容が難しい」との声も受けて、イラストなどビジュアルに訴える工夫も凝らすという。
駒井忠之館長(48)は「水平社の理念は格差問題など現代の人権問題にも通じる。来館者と理念を共有し、社会のあり方を考える展示にしたい」と話している。同館ではリニューアル後の展示に生かすため、身近な人から掛けられた心に響く言葉や勇気をもらったフレーズを募集中、12月20日まで。同館。【田中なつみ】
毎日新聞 地方版 2021/4/11
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