阪神電鉄「赤胴車」が団地へお引越し|総合|神戸新聞NEXT
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202103/0014123815.shtml

2021/3/4 12:00

昨年6月に引退した阪神電鉄の伝統車両「赤胴車」1両が4日未明、コミュニティースペースとして“余生”を送るため、保管されていた同電鉄尼崎車庫(尼崎市)から都市再生機構(UR)武庫川団地(西宮市)に移送された。昭和から令和まで活躍したクリームと赤色の車両は今夏から、再び人々に親しまれる場を目指す。

赤胴車は1958年にデビュー。当時流行した人気キャラクター「赤胴鈴之助」にちなみ愛称が付けられたという。同電鉄の主力として走った後、2015年以降は武庫川線のみで運行。老朽化などのため昨年引退し、今回の1両を残して廃車となった。移設は阪神電鉄とURが沿線活性化に向けて昨春結んだ協定のシンボルとして実現した。

この日は午前3時すぎ、武庫川線を走った「7890形」がトレーラーに載せられ、車庫を出発した。新調された「武庫川団地」の表示幕を付け、国道43号を通って約1時間で同団地に到着。団地中央の広場で昼をまたいでクレーンでつり上げるなどの設置作業が続いた。

URによると、今後、周辺の工事を進めるため、赤胴車はシートに覆われる。地域住民のための活用法を検討するという。(大盛周平)


※関連リンク(阪神電鉄プレスリリース)2020.03.16 16:45
阪神電鉄とUR都市機構が包括連携協定を締結沿線のUR団地を中心とした地域活性化への取組みを開始〜阪神電車の「赤胴車」を武庫川団地内に設置し、地域のコミュニティ拠点に〜|阪神電気鉄道株式会社のプレスリリース
https://www.atpress.ne.jp/news/208316