担任の先生、33年がかりで学級通信 教え子「まるでタイムカプセル」|文化・ライフ|地域のニュース|京都新聞
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2021年2月7日 10:00

滋賀県湖南市の元小学校教員が、33年前に担任していたクラスの学級通信をこのほどまとめた。元教員にとっては最後の担任学級でその後は教育委員会職員や学校管理職などを歴任、多忙な日々で編集作業ができなかったが、昨年11月の離職を機に長年の懸案に手を着けた。製本後に児童の当時の住所に送ったが3分の1が転居先不明で返送されてしまい、「全員に届けたい」と情報を求めている。

前市教育長の谷口茂雄さん(69)で、担任学級は1987(昭和62)年度の野洲町立(現市立)三上小4年4組。

谷口さんはクラスを担任していた時、1年間で配布した学年・学級通信をまとめて製本し、年度末に児童に配っていた。だが、最後の担任となった同組では多忙のため一部の児童の作文に自身のコメントが付けられず編集できないままに児童が進級し、自身も県教育委員会に異動した。

90年と93年に少しずつコメントを付ける作業をしたものの終わらなかった。今年9月に当時の市長とともに市教育長の退任を決めたことを機に、最後の2人分を書き上げた。

印刷をした上で自宅の書庫に預かっていた全36人分の通信をまとめて製本。同年次の卒業文集に記された児童全員の住所に送った。

文集を受け取ったかつての教え子からは「まるでタイムカプセルを開けたよう」「小4の自分や級友の姿を重ねて読みました」などと礼文が手紙やSNSで寄せられた。一方、11人分は転居先不明で戻ってきた。知人や教え子のつてを頼り、1人はSNSで所在がつかめたが、他の10人は分からないという。

(略)

※省略していますので全文はソース元を参照して下さい。