https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201228/K10012768811_2012171807_2012171839_01_10.jpg

News Up 路上の靴磨き、最後の1人に会いに行く

2020年12月28日 11時44分

路上がその人の仕事場。寒空の下でも訪れるお客をじっと待ちます。
戦後、多くの人がその仕事をしていましたが、ついに最後の1人になりました。
男性の仕事は路上の靴磨き。
最後の1人がどんな人なのか、会いに行きました。(ネットワーク報道部記者 目見田健)




50年

「私は両親が靴磨きで稼いだお金で大学まで進学させてもらったんですよ」
ビジネスマンが行き交う東京駅の丸の内口。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201228/K10012768811_2012171808_2012171904_01_03.jpg

この路上に座って靴磨きをしている男性はそう話しました。
名前は「ちょっと控えてほしい」ということで、秘密です。
年齢は「70歳」。
職場の目印は「創業70年 日本一の靴磨き1000円」などと書かれた手作りの看板です。
しゃれた帽子にピカピカに磨き上げられた靴をはいています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201228/K10012768811_2012171808_2012171920_01_04.jpg



"
最後の靴磨きの男性
「靴が名刺や看板の代わりですから、丹念に磨いて光らせてます」
"

初めて会いに行ったのは、新型コロナの緊急事態宣言が解除されて間もないことし6月でした。
人の姿はまばらでお客は1日3人ほど、1人も来ない日もあります。
それでもずっとここに座り続けていて、靴磨き歴はもう50年になるそうです。
路上の靴磨きは戦後、焼け野原となった東京で上野や新橋などの駅のガード下に座り、大人や子どもが靴を磨いている写真が多く残っています。
そうした子どもの姿が歌にもなりました。




最後の1人

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201228/K10012768811_2012171810_2012171839_01_05.jpg

東京都に聞いてみると、管轄する都道で靴磨きをするには許可が必要だそうです。

ただし「昭和50年代から新規の受け付けはしていない(東京都の担当者)」のでもう、増えることのない職業となっています。

4年前、別の記者が新橋のSL広場の片隅で靴磨きをしている当時85歳の女性を取材していて、この時は東京の23区内で5人が路上で靴磨きをしていました。

     ===== 後略 =====
全文は下記URLで

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201228/k10012768811000.html