スポーツ 2019年10月17日 夕刊
 二〇二〇年東京五輪のマラソンと競歩を札幌開催に変更するIOCの案について、東京都の小池百合子都知事は十七日、都内の労働組合会合のあいさつで「IOCから通達のような形で受けた。まさに青天のへきれき。よほど緯度の高い涼しいところというなら、北方領土でやったらどうか」などと不快感をあらわにした。
 小池氏は「ロシアのプーチン大統領と親しい安倍首相、森(喜朗・大会組織委員会)会長もいるのだから、平和の祭典を北方領土でどうだと呼びかけてみるのもありだと思う。復興五輪というなら、三陸を回るとかいろんな考え方があるはずだ」と不満を語った。
 会合後、都庁で報道陣の取材に応じ「なぜこうなったのか説明をきちんと聞かなくてはならない」とする一方、「アスリートファーストは重要。どのように大会を成功させるかを大きくとらえて進めていきたい」と話した。 (岡本太、石原真樹)


https://amp.tokyo-np.co.jp/article/sports/list/201910/CK2019101702000283.html