2019年1月9日 09時43分
 私立正則学園高校(東京都千代田区)で8日、長時間労働の是正などを求め、教員約20人らが抗議活動を行った。教員らは、早朝に慣例として行われてきた理事長へのあいさつを拒否し、正門前で「あいさつは労働時間に含まれない無益なもの。撤廃するべきだ」と訴えた。授業への影響はなかった。


 教員が加入する「私学教員ユニオン」や教員によると、始業は午前8時だが、同7時前に登校する理事長にあいさつするため、教員約40人は同6時半頃には出勤。理事長室前の廊下に並び、1人ずつあいさつしているという。そのため、勤務時間は1日約14時間半に及ぶと主張している。あいさつをしなかったことを注意されたり、叱責を受けたりした教員もいるという。

 同校は取材に対し、「見解の相違で、強制ではない。顧問弁護士と協議し、対応を検討したい」としている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190108-OYT1T50111.html