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小田島地区のイメージキャラクター「ほなりん」

 東根市小田島地区に愛らしいイメージキャラクターが誕生した。伝統芸能や米など地区の特徴を取り入れたデザインの「ほなりん」で、小田島小1年の石川亜依美(あいみ)さん(6)が考案した。地区では積極的に活用して地元の盛り上げにつなげていきたい考えで、石川さんは「(市のイメージキャラクターの)『タントくん』みたいになったらいいな」と楽しみにしている。

 生涯学習小田島地区民会議(本間努会長)が地元愛の醸成を図ろうと初めて取り組んだ。子どもたちを中心に約100点のキャラクターが寄せられ、石川さんの作品が選ばれた。

 米をイメージしたビジュアルで、手に持つ稲穂がアクセントになっている。さらに身長174(いなほ)センチで体重米1俵などと“米尽くし”の設定に、石川さんは「小田島は田んぼがいっぱいでお米がおいしいから」とにっこり。同会議がデザイン決定を受けて募った名称も、稲穂をもじった「ほなりん」に決まった。

 身にまとうのは、市指定無形民俗文化財の「小田島田植踊(たうえおどり)」で竹の楽器を使う「早乙女(さおとめ)」の衣装。同校では5、6年生が地元の伝統芸能を学んでおり、石川さんは「小田島を代表するものだから」とデザインに取り入れた理由を説明する。頭には東根名産のサクランボをあしらった。

 同会議では公民館だよりや地区の印刷物などに使用することで、地元に「ほなりん」を定着させていく狙いだ。地域の期待も高いようで、住民有志が縫いぐるみや糸のこアートを製作するなどして盛り上げに一役買っている。事務局の小田島公民館はグッズ製作も視野に入れ、「形になると愛着が湧くはず。キャラクターを通じて地域活性化を図っていきたい」と話した。

2018年12月18日 11:45
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