2018年06月26日 21時14分
 太平洋戦争で米国に占領された小笠原諸島(東京都小笠原村)が日本に返還されてから、26日で50年を迎えた。父島では同日夕に「返還祭」が開かれ、島民らは日米の間で揺れた歴史を振り返った。

 村によると、諸島では1830年に欧米人ら二十数人が定住を開始。その後、正式に日本領となり、住民が増えたが、太平洋戦争が始まると
約7700人いた島民の多くが本土に強制疎開させられた。1968年6月に日本に返還されるまで、欧米系の島民しか帰島を許されなかった。

 返還祭には島民ら約850人が参加し、森下一男村長が「小笠原では強制疎開から24年間、歴史は寸断されたままだった。
先人の苦労と尽力で、今の生活がある」と語った。海岸近くの大神山公園のステージでは、首飾りや腰みのをつけた地元のグループが、島に伝わる「南洋踊り」を披露した。

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2018年06月26日 21時14分 Copyright © The Yomiuri Shimbun