2018年06月20日 14時45分
 神奈川県の黒岩知事は19日の県議会で、自転車の利用者に損害賠償保険への加入を義務づける条例を年度内にも制定したいとする考えを明らかにした。

 県によると、昨年1年間に県内で起きた自転車が関係する事故は6546件で、前年より658件増加した。

 川崎市麻生区では昨年12月、スマートフォンなどを持ちながら電動アシスト自転車に乗っていた女(20)が、歩行者をはねて死亡させる事故が起きた。
神戸地裁は、高齢者の女性を自転車ではねた男子小学生側に約9500万円の賠償を命じる判決を出した。

 黒岩知事は「自転車は、誰もが事故の加害者や被害者になるおそれがある」とした上で、
「自転車の安全で適正な利用と、保険の加入義務を柱とする条例を制定できるように検討を進める」などと述べた。

 県内では、相模原市が同様の条例を制定。7月から自転車利用者に損害保険への加入を義務化するが、罰則はない。
県は条例案に罰則規定を盛り込むかなどについては未定としている。

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