http://www.sanspo.com/geino/news/20180403/sot18040310130002-n1.html

 奈良県などは3日、国の天然記念物「奈良のシカ」に鹿せんべいを与える訪日外国人客らのけがを防ごうと、英語、中国語、日本語でこつを指南する看板を奈良市の奈良公園と周辺のせんべい販売所に設置した。

 県奈良公園室によると、せんべいを鹿に差し出しながらすぐに与えず、手や腹部をかみつかれるケースが後を絶たない。けがの被害は2017年度に過去最多の180件に上り、うち138件が中国人などの外国人だった。ここ数年、外国人の被害が急増したため看板を立てることになった。

 3日朝、東大寺の参道など約10カ所の販売所に鹿のイラストが描かれた看板を設置。看板には「鹿からのおねがい」として、「じらさずにすぐちょうだい」「鹿せんべいがなくなったら両手を広げておしえて」などと記されている。