2018年3月24日 09時06分
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バラバラになった紙幣をつなぐ作業を進める職員(1月24日、三重県伊賀市のさくらリサイクルセンターで)=伊賀市提供


 三重県伊賀市治田の「市さくらリサイクルセンター」で昨年7月、資源化ごみ処理施設内から裁断された1万円札720片が見つかった件で、市は23日、職員が約2か月がかりでつなぎ合わせて復元し、433万5000円に換金できたと発表した。


 市の雑収入として入金したという。

 昨年7月3〜7日、センターの職員が施設内のベルトコンベヤー上などで紙幣の断片を見つけて拾い集め、三重県警伊賀署に届けた。3か月以内に持ち主が現れなかったため、同署が11月10日に市へ返還した。

 センターでは、職員が今年1月まで裁断面に合う断片を探してつなぐ作業を続けた。1月26日〜3月19日に計18回、百五銀行上野支店に持ち込み、日銀名古屋支店の鑑定を受けて換金してもらった。

 その結果、つなげた420枚が1万円札に、紙幣の残存面積が3分の2に満たない27枚は半額の5000円(計13万5000円)に、それぞれ換金された。5分の2未満で、
紙幣に換えられなかったピースは51片だった。センターの福島照光所長(57)は「日常業務と並行して、つなぎ合わせる作業を頑張りました。お金が無駄にならなくて良かった」と話している。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180323-OYT1T50152.html
紙幣を構成するピースを探し出してクリップで留める=三重県伊賀市提供