http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201802/20180224_53030.html

 山形県は新年度、県外からの移住者世帯に1年分のコメ、みそ、しょうゆを提供する全国初の事業を始める。2018年度一般会計当初予算案に約260万円を計上し、300世帯分を準備する方針。

 県や市町村の相談窓口を利用して、県外から移住する人が対象。住民票で山形県内に移住したことが確認できれば、県産のコメ1俵(60キロ)とみそ3キロ、しょうゆ3リットルを贈る。

 県によると、コメやしょうゆなどを単品で提供した自治体はあるが、三つの食材をセットにしたのは全国で初めて。

 県内への移住者は1人か2人の世帯が多く、「1年分」とされる量は、米穀安定供給確保支援機構(東京)のコメ消費動向調査や総務省の家計調査を基に計算した。

 提供するコメの品種は全農県本部、みそとしょうゆは県醤油味噌(しょうゆみそ)工業協同組合と相談して決めるという。県市町村課の担当者は「おいしい食材も山形の魅力。山形らしい支援策を展開し、一人でも多くの人に移住してもらえるようサポートしたい」と話す。