事故直後からTVで報道済みである石油タンカーの沈没位置は日本本土から数百キロ離れた海域。
油による海洋汚染はあったが、既に流出量も減っている。油は
軽質油が多いので揮発拡散したものが多い。汚染油が漂着した奄美や鹿児島
を見ると、海岸にオイルボールの類がぽつぽつ断続的に漂着しているが
海面海域がべっとり全部覆われたりする状況には程遠い。それは
普段中国や韓国北朝鮮が東シナ海や半島沿岸で不法投棄する船舶からの排油
や産業汚染物質、産業ゴミによる定常断続的日本沿岸への汚染漂着と大差無いものだった。

汚染規模で言えば韓国企業の不良バルブ破損で起きた世界最大の海洋汚染である、メキシコ湾海底汚染に遠く及ばない。
局地的に言えば昭和50年代に非常に狭く海流の流れ循環も悪い、東京湾内で起きた大型タンカー衝突事故
による原油流出・爆発炎上事故等も対象になるが、成る程当時東京湾は相当に重油やナフサ等軽質油で汚染されたが
東京湾漁業が壊滅する事は無かった。江戸前は健在であり続けた


日本付近の海洋や陸地に関する環境汚染のうち、定常的かつ長期継続的影響が今後もあるものと言うと、2011年に福島第一事故が
起した原子炉爆発海洋・大気・陸地汚染が最も深刻である。東電発表で広島原爆4023発分、チェルノブイリ5倍超え(一説では10倍)
で半減期もプルトニウムなど24000年となり微量で多くの人をガンや病気で死においやる物質が環境に大量放出され
減少した今も原子炉は地下メルトスルー地下水沸かしで放射性物質を海に、大気中に放出しているのである。

 海上に流れた今回のオイルタンカーによる流出油のうち軽質油で揮発性に富むものは比較的早期に蒸発拡散。重めなものも
海流で拡散し薄まりつつ自然分解する。毒性も濃度や放射性物質と較べて問題性は低くなる。しばらくは沿岸に
散発的に漂着するオイルボールの処理の必要性が断続的に日本沿岸や周辺国である程度だろう。



また定期的にノルウェー北海や地中海の魚食べるワシは高見の見物じゃ、とステマをする婆が居るが
冗談も甚だしい。北海やバルト海沿岸など1950年代後期から続く英国セラフィールド研究所の核施設事故排水で
既に太平洋どころでは無い放射能汚染の死の海になっているのは周知の事実。地中海も廃棄物不法投棄で
実は放射能や産業排気化学物質による死の海なのである。21世紀に公害垂れ流しで産業設備稼働をした中国による環境汚染公害被害が
酷く、黄海や上海や大陸沿岸地域の海洋・大気・土壌汚染は、とっくに言うに及ばぬ状況に成っているのであった 。