破損された木製の柵=浅口市
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 全国公開中の映画「8年越しの花嫁 奇跡の実話」で、ロケ地の一つとなった岡山県浅口市・遙照山で、映画の一場面を再現した展望所の木製の柵が破損していたことが16日までに分かった。同市では、いたずらとみて近く警察に被害届を出すこととしている。

 ロケ現場は遙照山総合公園(同市金光町上竹)。同作品は県内に住む夫婦が、病苦を乗り越えて結婚する実話が基で、同公園内ではプロポーズなど重要2場面で、主演の佐藤健さんと土屋太鳳さんによるロケが行われた。

 同市では作品公開にあわせて昨年12月、本来はない撮影のみで使用された木製の柵(長さ約3メートル、高さ約1メートル)と作中で2人が座るベンチの複製品(長さ約1・8メートル)を2基ずつ設置。2月末までの期間限定で、平日でもカップルが訪れる話題のスポットとなっている。

 被害に遭ったのは柵の方のうちの1基。柵を構成する直径20センチほどの丸太が2カ所で折られていた。同市産業振興課では「映画セット用で、通常の木材よりはもろいが、故意に力をかけないと、あのようには壊れないはず。制作会社からの提供だっただけに残念でたまらない」と憤る。

 今後、玉島署への被害届の提出するとともに、安全性の面から当面の間の接近に対しての注意看板などを設置し、見回りも強化させるという。

産経新聞 2018.1.17 10:52
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