車道に張り出した休憩所を作り、路上駐車を防いでにぎわい創出しようという社会実験が、新宿駅東口で行われている。
区や商店街などでつくる協議会の事業で、商店の荷さばきを集約化して路上駐車を減らし、休憩所の常設化を目指す。

先月十四日に休憩所が設置され、社会実験は今月末までの一カ月半。
区駅周辺整備担当課によると、長期間にわたって車道に休憩所が設けられるのは区内で初めてという。

仮設休憩所が設けられたのは、新宿通りの新宿マルイ本館前と約百メートル西のカワセビル前の二カ所。

マルイ本館前の場合、歩道側の間口が二〇・二メートル、車道側が十一メートルの台形で、奥行き二・六メートル。
木材で作られ、中で座ったり、子どもが遊んだりできる。

壁の上には、「SHINJUKU(シンジュク) STREET(ストリート) SEATS(シーツ)」と書かれた
写真撮影用の立体文字が置かれ、訪日外国人観光客に人気があるという。

寒風が吹く二十一日、車が間近を通り抜ける休憩所のベンチに座る人の姿が見られた。
新宿東口商店街振興組合の志村久弥専務理事(57)は
「新宿通りを歩いても座る所がなかった。歩行者の憩いのスポットになれば」と期待していた。

区によると、新宿駅東口の周辺は、一日の路上駐車が約二千五百台。
歩道のない道路で歩行者が危険にさらされるほか、交通渋滞の一因にもなっている。

写真:車道に張り出した休憩所でくつろぐ子どもら
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201711/images/PK2017112202100060_size0.jpg

以下ソース:東京新聞 2017年11月22日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201711/CK2017112202000159.html