胆振管内の秋サケ定置網漁で、室蘭の漁業関係者が網に紛れ込む大量のイナダ(ブリの幼魚)に困惑している。
8日の初水揚げでは、サケが前年初日より7割少ない3・2トンだった半面、
イナダは同約20倍の21・3トンとサケの約7倍。

北海道より南で多く取れるイナダは単価が安く、浜ではサケの来遊を待ちわびる声が漏れている。

1日解禁の秋サケ定置網漁は、道内に3日に接近した台風の影響で初水揚げがずれ込んでいた。
8日早朝、室蘭の追直(おいなおし)漁港に帰港した船には40〜50センチほどのイナダが所狭しと積まれていた。
室蘭漁協の担当者は「近年は漁の始まりにイナダが交ざるが、ここまで多いのは初めて」と驚く。

道によると、かつて室蘭周辺でほとんど取れなかったイナダやブリの漁獲量は、
2012年に18トン、13年に近年最多の133トンに急増した。
14年以降は減少傾向にあったが、今年は初日だけで13年の実績の6分の1を水揚げした格好だ。

写真:追直漁港に大量に水揚げされたイナダ
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以下ソース:北海道新聞 09/09 17:00
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/131200