2017年08月25日 12時28分
 福岡県太宰府市の芦刈茂市長は25日、富田譲副市長(70)を解職した。


 芦刈市長が同日、記者会見を開いて発表した。芦刈市長は「50年近く市役所に勤め、古い体質を背負っていた。色々な指示をしたが、報告、連絡、相談がなく、従わないことがあった」と説明。
「このままでは改革は進まないと考えた。(解職で)風通しはよくなると思う」と述べた。後任については、「9月議会中に人事案を出したい」とした。

 富田氏は元市建設経済部長で、2008年の退職後は市の嘱託職員で政策統括監などを務めていた。芦刈市長は15年4月の市長選で現職を破って初当選したが、副市長選びが難航し、同8月に富田氏が就任した。

 同市議会は今年6月の定例会で、「改革が進まないことを副市長らのせいにするのは言語道断」などとして、芦刈市長に対する問責決議案を全会一致で可決していた。
富田氏は市を通じて「私なりに努力をしてきたつもりですが、市長の目指すまちづくりに届きませんでした」とのコメントを文書で出した。

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