本丸石垣の解体修理が進む弘前城(青森県弘前市)で、
天守を支える石垣の四隅にイカのような形をした巨大な石が組み込まれていたことが分かった。

弘前市はこの石を「いかすみ石」と命名。
石垣修理体験イベントが開かれる8月11日から、会場の本丸で展示する。

市によると、天守台上部の四隅に1個ずつ、計4個が組み込まれていた。
このうち南東側にあった「いかすみ石」は長さ2.7メートル、幅1メートル、重さ3.1トン。
少なくとも前回の石垣修理が終わった1915年までに組み込まれたと見られている。

石垣の専門家などで作る「弘前城跡本丸石垣修理委員会」によると、
全国でも弘前城跡にしか見られないまれな石形だという。
市は専門家などから意見を聞き、イカの形がどのような役割を果たしていたのかなどを調べる。

市弘前城整備活用推進室の神雅昭室長は
「先人がどのような思いで『いかすみ石』を使っていたかを調査し、お知らせしたい」と話していた。

写真:弘前城の天守台に組み込まれていたイカのような形をした石
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以下ソース:毎日新聞 2017年7月19日 18時21分(最終更新 7月19日 18時28分)
http://mainichi.jp/articles/20170720/k00/00m/040/021000c