和歌山県白浜町臨海にある京都大学白浜水族館は8日から、特別展「ヤドカリと貝殻 生態と芸術」を始める。
現代美術家AKI INOMATA(あき・いのまた)さんが世界各地の街を表現した作品に、生きたヤドカリが入った様子が見られる。
10月30日まで。

INOMATAさんは東京都在住の女性美術家。
東京芸術大学大学院を修了し、世界を舞台に活躍している。
ヤドカリの専門家でもある水族館の朝倉彰館長が以前からの知り合いで、今回の特別展が実現した。

作品は合成樹脂でできている。
巻き貝の構図を機械で読み込み、その上部に都市の建物などを表現して3Dプリンターで出力した。

ヤドカリが入っている作品は、
東京(日本)▽サントリーニ島(ギリシャ)▽ワルザザート(モロッコ)▽北京(中国)▽オンフルール(フランス)―の5種類。
貝の口に当たる部分はいずれも10センチほどだが、細部まで精巧にできている。
東京を表現した作品では、ビル群や東京タワーなどが確認できる。
透明なので、ヤドカリの体がどう入っているかも分かる。

水族館の開館は午前9時〜午後5時(最終入館は午後4時半)。
高校生以上600円、小中学生200円。
無休。

写真:東京の街を表現した作品を背負うホンドオニヤドカリ、右=中国・北京を表現した作品を背負うイシダタミヤドカリ
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/newsphoto/L3362941.jpg

以下ソース:紀伊民報 2017年7月7日
http://www.agara.co.jp/news/daily/?i=336294&;p=more