「ドーナツ化現象をドーナツで解消しよう」と、宇都宮市中心部の商店会役員や飲食店主などからなる会が発足し、
25日夕、同市のオリオン通りで第1弾イベントを開催した。

レコード(ドーナツ盤)を使った音楽イベントや、ドーナツの新メニューで中心部の活性化を目指す。

市などの調査によると、JR宇都宮駅から大通りやオリオン通り周辺など中心部の歩行者・自転車通行量は減少を続けている。
休日はピーク時の1986年に20万2822人だったのに対し、2015年には5万3957人。
平日も同年は5万738人で最盛期の4割以下に落ち込んでいる。

宇都宮環状道路沿いやインターパークなど郊外に大型店舗が進出したことなどが影響したとみられ、
市や中心部の商店会などは空洞化対策に腐心している。

発足した「とちぎドーナツの会」は、宇都宮中心商店街活性化委員会の斎藤公則理事長を代表に発足。
アンテナショップ「宮カフェ」の小山一也店長や宇都宮餃子ギョーザ会の鈴木章弘事務局長、レコード店主など、
約20人が参加している。

この日のイベントで初披露されたドーナツは、宮カフェが中心となって考案した。
中心部の穴をイチゴのジェラートや生クリームで埋めたもので、
小山店長は「まずはお皿の上で空洞化を解消してみました。目でも、舌でも楽しめるスイーツだと思います」と、
出来に自信をみせた。

一方、同会は県出身のDJ須永辰緒さんにオリジナルソングの製作を依頼。
6月下旬の販売開始を予定しており、この日のイベントで試作版が流され、来店者が耳を傾けた。
今後は、レコードを使った音楽イベントや、オリオン通りでのレコード市も開催予定という。

斎藤代表は「ドーナツという今までにない切り口で色んなイベントを行い、まちを元気にしたい」と意気込んでいる。

写真:ドーナツ盤に聞き入りながら、ドーナツ化現象解消を目指して話し合うメンバー
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写真:「ドーナツで空洞化を解消しました」と小山店長
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以下ソース:YOMIURI ONLINE 2017年05月27日 09時20分
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170526-OYT1T50020.html